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海賊達の奇襲 ページ43

海賊達は、まず、自分達を動きやすくすることを先決にした。



ある者は監獄へ押し入って囚われた仲間を救い出し、ある者は町の警備兵を蹴散らし、ある者は軍備物を強奪して破城杭(はじょうつい)を確保した。









……その報告を受けた王太子府の従者は、狼狽え慌てて、王太子に不安を向けた。







従者「ア、アルスラーン殿下!海賊共がこちらへ向かってきております!!」


ア「……ダリューン達の留守を知って攻めてきたか。ナルサスの言うとおり、内部に手引きした者がいるのだろうな」


従者「そ、そんな……ッ!ペラギウス総督の時はこんな事無かっ………!!!ぃ、いえ!何でもございませんっっ!!!」









真っ青になって恐縮する従者の横には、殺気を剥き出しにしたセレンがいた。



彼女はアルスラーンおよび王太子府の警護のため、ここに残っていたのである。









セ「狼狽えるだけで対策案の報告もできないのなら、その口を閉じ、下がりなさい」


従者「は、はいっ!!」


ワ「姉ちゃん………怖いよ…」


セ「あら、心配ないわよワフラーン。あたしが決して門を破らせはしないもの」


ワ「……違う。姉ちゃんが、怖い」


セ「…………言うじゃない」


ア「セレン」






苛立ちが見えて分かるセレンを、アルスラーンがたしなめる。







ア「敵の目的はここの占拠だ。決して門を開けさせてはならぬ。任せて良いな?」


セ「無論です」


ア「では任せる」


セ「確かに拝命致しました。……ワフラーン、サジャータ。殿下の警護を頼んだよ」


ワ「頼まれたよ。いってらっしゃい」


サ「( ^o^)ノ」









セレンが軽装を鳴らして部屋を出て行くと、ワフラーンは得意そうに胸を張り、サジャータは少々心配そうにアルスラーンの手を握った。






ア「大丈夫だよ、サジャータ。君のお姉ちゃんは強い。他の皆も」


サ「…………((コクン」


ア「君達は、これから何度もこんな目に遭うだろう。……私の責任だ」







アルスラーンはサジャータの目を見ながら続ける。






ア「主を守るのが部下の務めなら、逆も同じだと、私は思っている。君達のことは私が守るから、君達も私の傍を離れないでくれ」






彼女を安心させるように、アルスラーンは笑う。


サジャータは、不安が晴れていくのを感じた。








ワ「僕は大丈夫だよ!今はアルスラーン様の騎士になったみたいで気分が良いからね!」


ア「あはは、それは頼もしいな!」

襲撃犯→←これが一番、酷い目、というべきではないかな2



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サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ!アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと! (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか? 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲き | 作成日時:2017年3月11日 21時

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