リル猛突 ページ5
ア「ペラギウス、檄に応じなかったこと、ひとまずは許す」
ぺ「はっ、はい？本当でございますか！？」
ア「代わりに質問に答えてほしい。何故おぬし達は、それ程にローデガルトという存在を嫌悪し、忌避する？」
静かすぎる問い。
サジャータがきょとんとした目でアルスラーンを見る。どうしてそんな事を問うのかと。
そんな緑金石の目を一瞥して、アルスラーンは悲しげに顔を曇らせる。
ア「ただ見た目が汚れているからだとか、貧しいからだとか…そんな事だけが理由とは思えないのだ。
私は何も知らぬ。ゆえに救える者を見落としているような気がしてならぬ。
ペラギウス、理由があるなら、ちゃんと教えてくれ。理由がないというなら、私が見たものは偏見と差別で凝り固まった、おぬし達の心そのものということにするが」
ぺ「なっ…」
セ「殿下……！」
セレンは感激していた。
リルやバルナー達は驚いて黙っていた。
アルスラーンは怒っている。
そんなアルスラーンを不可解そうに眺めやるシャガードを、ダリューンはずっと睨んでいた。
ペラギウスが口を開こうとしたとき、
ザッ、と勢いよくファランギースが長身を立たせて、鋭く低い呟きを漏らした。
ファ「
ワ「じん？……ｯ！」
続いてサジャータとワフラーンがバルコニーの縁に飛び乗った。
靴裏で豪華な装飾が汚れるのを青ざめて見ていたペラギウスは、さらなる凶報に丸々とした顔を蒼くさせた。
ワ「海賊船だ！！」
全「何ッ！？」
皆が一斉に、彼等の視線の先を見た。
その時、ペラギウスに勝るほど、ザアッと血色を無くしたリルが絶叫した。
リ「イャアアアアアアァッ！！！
グラァゼェェェェッッ！！！((ﾊﾞｯ」
全「！！？？」
バ「おい待っ…！リル！！おい！！」
セ「リル姉さん！！？ちょっとぉ！！？」
リ「ぅああああんっ！！」
ヒュゥ〜…
スタンッ ダダッ！
タン ズダダダダッ！
煙をあげる商船めがけてまっしぐら！
リルはバルコニーを飛び降りて、屋根づたいに船着き場へ走り跳んでいった。
全「(゜ロ゜;((ﾎﾟｶｰﾝ」
ワ「姉ちゃん、速いなぁ」
バ「仕方のない奴だ…」
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サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (
レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ！アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと！ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか？ 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます！ (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲き | 作成日時：2017年3月11日 21時
