サジャータの警告 ページ36
少しつまらなそうに言うセレン。
ダ「…本当は思ってないだろう?」
セ「ダリューンの代わりに言ったのよ。貴方、興味はあるんでしょ。本気にはしてないようだけど?」
ダ「分かるのか…」
セ「分かるよ。貴方のその子供っぽいところ、好きだから」
ダ「くくっ」
喉の奥で一笑し、ダリューンは照れ隠しなのか、話題を転じた。
ダ「お前の意見はどうだ?ナルサス」
ナ「ふむ、まぁ荒唐無稽な話ではあるが、行ってみても良い」
セ「へぇ?」
ナ「その前に、海賊退治を済ませてからな」
リ「オッ、きたきた♪」
ワ「作戦あるの?」
ナ「心配いらぬ。任せておけ」
メ「軽く言ってくださる…ふふ」
シ「メルシィ、顔、顔。こえーよ。なに考えてンだ」
メ「前回は出番が無かったからね……ナルサス様、今回は私も戦いたいです」
ナ「かまわんよ。何、そう待たずとも相手は現れるさ。なぁ、サジャータ」
ア「サジャータ?何か見えるか?」
アルスラーンが見上げた先に、バルナーの肩に座ったサジャータがいる。
緑金色の瞳は、窓外の海を眺めている。
-
サ「……ァルス…ァ………ン……」
ア「…ッ!!?」
サ「…ク……リュ………
アルスラーン、セレンは大きく目を見開いた。
セ「………サジャータ、貴女今…喋った…?」
全「「えっ?」」
リ「何だって!?サジャータ、もう一回!もう一回、喋ってごらんよ!」
サ「………ッ……ぅ、ァ…」
くしゃり、サジャータの顔が歪んだ。
喉を押さえ、頭を横に振る。
ア「……駄目そうだ」
ワ「でも確かに聞こえたよ!"来る"って!」
ナ「来たのだな、サジャータ?」
小さく頷く。
つぼみのような唇の端から、鮮血の糸が垂れる。
少女の喉を
ダ「海賊か」
バ「ああ。潮風に乗って…海賊特有の錆び付いた熱帯地用甲冑の臭いと…船の燃料の臭い…………と奴等の不潔な体臭がする」
シ「ぉうえぇ〜やめろよ…」
エ「鼻が良すぎるのも困りものですね」
バ「全くだ、鼻が曲がる。20隻はいるんじゃないか?」
アル「懲りないねぇ。痛い目を見たのはそっちなのにさ」
グ「過去に何度も勝利してきたからだろう。傲ってんだ、次かかれば勝てると思ってやがる」
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サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ!アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと! (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか? 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲き | 作成日時:2017年3月11日 21時