ローデガルドの過去 ページ22
セ「…今、貴様に発言の自由はない」
メ「セレン様……！」
セ「本来なら、脳天ぶった斬ってるところだ。生きてるだけ良いと思え、そして今すぐ口を閉じろ」
ダ「………！！」
俺は知っている。
彼女の、この歪んだ目を。
伯父上を殺したヒルメス王子と対峙したとき、彼女は背筋が凍るような、燃えるような目をしていた。
だが、今は前よりずっと
もっと恐ろしい。
恐い目をしている。
冷や汗が吹き出る、冷たい目。
冷たいのに……ドロドロに溶けた鉄のような、触れたものを火傷させる激情を秘めている目だ。
壊れかけの目だ。
我慢している目だ。
本当に怒っている時のセレンは、いつも泣いている。
……泣くまいと、偽りの怒りで本当の自分を守っている………
そんな風に見えた。
セレン、お前は何を知ったのだ？
俺は彼女に歩み寄り、彼女の肩に手を置いた。
……本当に壊れるかもしれない…そう思うと、どうしても離れたままでいるのが耐えられなかった。
ダ「セレン。傍にいるからな」
セ「………ｯ」
彼女の顔が一瞬、素に戻った。
ぺシャワールで俺に素性を明かしたとき時と同じ……今は泣いてこそいないが、血涙を流した時と同じ顔をしていた。
不安感は一気に向上する。
セレンは、口を開いた。
セ「ローデガルドは……かつて確かに聖地として崇められていました…」
全「……」
セ「しかし…かの町は蛇王との戦いの折より、死者達の穢れた魂と怨念による呪いの地となっており……ローデガルドに近付く者はおりませんでした。
心ある者は、魂や怨念…つまりは……地縛霊達による土地の呪縛から、ローデガルドの住民を救わんと除霊術の限りを尽くしたようです。しかし徒労に終わりました。誰一人、聖地の呪いを解けぬまま……時は過ぎました」
ア「セレン、話に口挟むようで悪いが、ふたつ聞かせてくれ。
地縛霊といったが、魂の呪いは、その土地に作物を実らせぬだけでなく、その土地にいる者を土地そのものに縛り付けるのか？」
セ「ええ、土地に住む者の心を縛り付ける効果があったと、書庫にあった記録書には書かれておりました」
ファ「心……なるほど、厄介じゃな」
アル「どういうこと？ファランギース」
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サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (
レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ！アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと！ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか？ 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます！ (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲き | 作成日時：2017年3月11日 21時
