作戦成功 ページ20
ぺ「そ、そうだ。あの絹の国の美女と従者!あやつらめ、何か良からぬ事を謀りよったに違いない!総督のもとに王太子がいるから、乗り移ろうというたまか、おのれ!」
シ「……王太子
メ「今敬称付けなかったよね、エラム」
エ「不敬だ」
ぺ「あッ………;;;;」
ファ「それに、何じゃ、まだ気付いておらぬのかおぬし。つくづく鈍感な男じゃ」
ワ「はい、ジャスワント兄!」
ワフラーンはジャスワントの頭に従者の帽子を乗せ、ファランギースは貴婦人の扇子を出した。
ペラギウスの顔から血の気が引く。
アル「ファランギースに並ぶ美女がいると思うの?」
メ「いませんね。あ、うちの主様も中々ですが」
ファ「あの娘ももう少し大人になれば、美しさにさらに深みが出てこよう。アルフリードとメルシィもな」
冷や汗を流すペラギウスを睨み、ジャスワントは帽子を脱ぎながら剣を抜き払った。
ジ「…主君への背信は最も恥ずべき行為だ。万死に値する」
ぺ「あれはっ!酔った上の戯言で!」
ナ「この期に及んでまだしらを切る気か?とぼけるな!」
ぺ「ううっ……しょ、証拠は!?この俺が、民からの税を着服したなんて!!」
『私』が『俺』になっている時点で、あからさまに怪しい雰囲気を、自分から出しているのが分からないのだろうか。
証拠を求める時点で、証拠があるとでも言いたげだ。
リ「はぁ〜……見せてやンなよ、ギーヴさん、セレン。もうそろそろ黙らせて」
ギ「了解した。…これな〜んだ?((ニィ」
ギーヴの手に乗っているのは、厚い背表紙に守られた資料。
着服金の会計記録が記された物である。
ぺ「そ、そそそれをどこで!!!」
ギ「あんたの傍付のお嬢さんを口説いてね、ちょいと貸してもらったのさ。こういうのは自分自身で管理しないといけないぜ」
ぺ「あの娘ぇぇぇぇ……絶対に誰にも見つかってはならんと、あれほど…!」
シ「自分で言っちまった」
ぺ「あ"ーーっ!!!;;;;」
リ「セレーーン。まだあるだろーもっといじめてやろーぜー」←
リルが棒読みで呼び掛けたとき、どこからともなく、矢のような速度で、固いものが飛んできた。
ゴン!!
ぺ「グハゥッ」
それはペラギウスの後頭部をしたたかに打ち、彼のすぐ傍に落ちた。
ズンズン、と重い足取りで、セレンがペラギウスの隣に歩み寄った。
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サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ!アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと! (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか? 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲き | 作成日時:2017年3月11日 21時