大災厄の世界改変物語Ⅳ【HQ】 (ページ7)

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2年教室⇔妖魔召喚ページ7

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「どうだ、わかったか？」

教科書をちょうど読み終えたところで岩ちゃん先輩が声をかけてくれる。

国見くんを見るとあくびをして暇そうにしている。既に読み終わってる模様。

「でも…私たちだけで召喚できるんですか？」

机の上には箱の中から出した材料が散らばっている。たしかに激レアな素材がそろっているようだけど…

本来は召喚専門の人たちが特別な環境で何年もかけて召喚するものだ。一生かけて一体だけでも召喚できれば誇れることである。

なにせ、依然として王国には10体しか存在しないのだから。

そんなわたしの発言に国見くんは大きなため息をつく。ちょっとわざとらしすぎるくらいに。

「そんなわけないでしょ。朱雀院ってばかなの？半妖魔に決まってるじゃん」

相変わらず眠たそうな目からは想像のつかない悪態をついてくる。国見くんもばか、とか言うんだ

「12時間だけ召喚できるっつー限定の妖魔。妖魔は召喚者にしか扱えないのに対し、半妖魔は召喚したら12時間だけ言うことに従ってくれる。まあいわゆるペットだな」

「それなら召喚できるんですか？」

「まあ、そっちだと俺らでもギリできる…はず。半妖魔なら30体ぐらい判明してるらしいぞ。公式発表はないが」

へぇ。岩ちゃんって物知りなんだね。非公式しってるなんて。

つまり、半妖魔はみんな共用の妖魔みたいなもので、今半妖魔としてわかっているものを妖魔として召喚できれば自分のものになるってわけか。

去年、一昨年と同じ妖魔召喚だったらしい岩ちゃん先輩の指示に従い、それぞれ調合中することに。

わたしはまず薔薇の棘をすりつぶす作業。隣には、国見くん。

この人となかなか話す機会がないし、せっかくだからなぁ

意を決して話しかける

「国見くんは妖魔見たことあるの？」

「…なんで答えないといけないの？」

うーん、会話終了か。なんかこう、孤爪さんや白布さんほど敵意とかは感じないんだけど…なんだろう

嫌いではないけど仲良くする気はない、みたいな感じだろうか

「なんでそんなわたしのこと毛嫌いしてるの？」

もう思い切って聞くしかない。孤爪さんや白布さんには怖すぎて聞けそうにもないけど。

「そーゆーところじゃない？」

う。さすがに悲しいなぁ。この学園に来てからわたしは友達作る能力に欠けてることが気づいた。

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