大災厄の世界改変物語Ⅳ【HQ】 (ページ23)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:18,928 hit

大浴場⇔のんびりページ23

・

「ん～気持ちいい」

目の前の透明なお湯を両手ですくうと、指の隙間からこぼれ落ちていく。

栽培園でかなり体力を使ったから温かいお湯が体全体に染み渡る感じ。

思わず身体を浮かべたくなるような広い浴室。

体や髪をさっと洗い、肩までゆっくり浸かるのはとても気持ちがいい。

寮の部屋にあるお風呂もいいんだけど、少し狭いのだ。やはり広い空間でゆったりする方が私は好き。

午前は妖魔召喚と食物栽培。そしてお昼ご飯ののちにあったのは学力検査だった。

再び小さな班に分かれ、渡される9枚のプリントを3人の力を合わせて全員で解くスタイル。

魔法はなしで、国語や数学、英語と言った普通の高校生に要求される内容のもの。

岩ちゃん先輩と国見くん2人ともとても優秀だったので最初は1人3枚ずつを負担する予定だったのだが

結果として、私が7枚解いてしまった。

おそらく、私のために2人とも難しい問題から取りかかったのと、私が書くスピードが早いためだと考えられる。

月島先生に答案用紙を持っていくと、驚きながら丸をつけ、全問正解だったため、

「他の班の人たちは最低でも後30分ぐらいはかかるだろうからゆっくりしてね…」

と、半ば申し訳なさそうに言われ、いちぬけのようにお風呂の時間が与えられた。

そして念願の大浴場にやってきたのである。