サーバ室⇔パソコンサークル ページ49
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ただいまサーバ室。
烏養先生から宮双子を捕まえてこいと勅命を承ったためである。
なんでも、任務があったから授業に出てなかったらしいが、長いと思い調べてみると任務は終わっていたらしい。
悪いな、あの2人組。
そしてサーバ室の前まで来たんだけど…扉が開かない。
どうやら鍵が閉まっているよう。
はい、残念。けれど探しはしたしこれでいいよね
帰ろうとすると、背後に気配を感じる。
「さすがだな。怖い殺気だなぁ」
怖いとは思ってない口調でそんなことを言ってくる。
「なんですか、黒尾さん」
別に、黒尾さんの気配に対抗しただけですよ。
「おいおい、もう帰っちまうわけ？」
用もなくなったので帰ろうとすると黒尾さんに引き止められる
「だって映画サークル休みのようですし」
「まあ確かにそうだけど、パソコンサークルならやってるぜ」
サーバ室の鍵を空中でくるくる回し、かっこつける黒尾さん。
へぇ、ここで活動しているのは2つあるのか。
「え、黒尾さん映画サークルじゃなかったんですか」
「そ、俺はパソコンサークルの方。昨日はたまたま暇だったから一緒に居ただけ」
なんだ。ややこしい人だ
サーバ室に入り、パソコンを起動させた黒尾さんに気になった質問をしてみる。
「他には誰がいるんですか？」
「ああもちろん、俺の大親友」
「じゃない」
黒尾さんの大親友、という言葉を遮ったのは…孤爪さん。
うそ、孤爪さんだなんて聞いてない。
今すぐ帰りたい、という気持ちばかりが心を占める。
大親友を否定されて悲しむ黒尾さんは孤爪に抱きつくも、
「クロは下僕」
と一刀両断されてて流石に可愛そう。
「そういうわけだから。邪魔だから早く帰って」
孤爪さんのわたしに対する冷たい一言に黒尾さんが悪ノリをする。
「え、なになに。仲悪いの？どんな関係？」
孤爪さんは黒尾さんにウザそうな視線を向け、そのまま無言で帰ってしまった。
「わりーなすーちゃん。研磨と仲悪りぃーの？」
「なんか嫌われてるみたいですね」
まあ傷つきはしないけど。
「そんな淡々としちゃってさ。まあ明後日は3年も一緒だし仲良くしよーぜ」
「え？どういうことですか？」
3年も一緒、という言葉に引っかかりを覚える
「ああ、聞いてねーのか。まあ明日説明あるんじゃね？明後日から3学年交流会っつー、まあアレだ。合同授業があるんだよ」
めんどくさそうな表情で語る黒尾さん。
なんだそれ。聞いてない。
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
