調理室⇔料理サークル ページ45
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赤葦に連れられ、今回はなんと料理サークルへ。
調理室の扉を開けるとそこに居たのは
「遅っせーな赤葦！」
「あ、やっくん！こんにちは」
「あ、Aじゃん」
かるたサークルでこの前ご一緒したやっくんがいた。
クールな清子先輩に対し、負けず嫌いのやっくんは感情を結構出してかるたを取ってた印象。
「なんだよ、Aはかるたに入るんじゃなかったのか？」
「いえ、まだいろんなところ回ってる最中で…」
純真無垢なやっくんの笑顔に思わず見とれてしまう。
もう、やっくん眩しい。
「お、もう集まってたのかー」
そこに登場するのはスガさん。
「あのー？この前かるたサークル行った時うるさいって怒られたんですけど」
恨みのこもった目でスガさんを見るも、なんとも思ってない様子。
「ごめんなー」
悪気もないごめん、に呆れてしまう。
「今日は確かお菓子作りだよな？早くしないと職員会議始まっちゃうぜ」
「え、やっくん、職員会議って？」
「あー、17時からあんの。先生の会議。だからそこにお菓子作って持ってくわけ。まあ賄賂。」
あー…なるほど。賢いと言うかなんというか。
全く誰の案だか。まあ想像はつくけど。
「っつーか、A、俺にだけなんかゆるいよな。他の三年と違って」
「それはやっくんの持つオーラが話しやすそうなだけですよ」
なんか、この見た目もあってかかなり話しやすいんだよね。なんて口が裂けても言えないけど。
「じゃあ今日はクッキー作りましょう」
材料の準備をしていた赤葦が戻ってくる。
赤葦が作り始め、さらに使う材料をやっくんが持ってきて、スガさんはオーブンの調整をしたりなど、
なんというか、無駄がない。
役割分担がきちんとしている。
「じゃあこれ届けてきてくれ！戻ってきたら一緒に食べよーぜ」
キラッキラのやっくんにお盆を渡される。
仕方ないなぁと思いつつも職員室まで運び、近くにいた烏養先生に渡すと、
「あー、いつものアレな。…1枚はこれだな。ほら食べてみろ」
烏養先生に言われるがまま一枚のクッキーを口に入れて噛むと…
！？
鼻にツーーンとくるこれは…山葵？
「ったく毎度毎度懲りずにやってきやがる。お前からも言っといてくれ」
水を私に渡しながらじゃあな、と烏養先生。
というかどれが山葵入りかわかってるなら私に食べさせなくてもいいのでは…？
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
