剣術場⇔フェンシングサークル ページ41
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「ねーにろ、本当に私行っていいかな？」
「弱気になりすぎだろ」
現在、にろに連れられて剣術場へと引きずられている途中。
にろが所属しているのがフェンシングサークル、通称フェンサー。
名前からしてこの学園においてはテニサーと並んで、がっつり運動のサークル
当然見てみたかった。けれど今は意欲がない。
「だって、白布さんいるんだよね？」
そう、孤爪さんの次にクラスで関わってはいけなさそうな人。
なぜそんなにも私の隣が嫌だったのだろうか…
直接向けられたわけではないが、”こいつの隣嫌なんで”といったときの冷たい目は忘れることはできないだろう。
「いーからいーから。ほら、着いたぞ」
あっという間に剣術場へ到着。
にろが失礼します、と言って入っていくのに習い、私も恐る恐る入る。
中にいたのは…
「朱雀院、だったよね。こんにちは。」
なんと、美しい清水先輩。
先に来て素振りをしていた様子で、滴る汗が美しいのなんの。
あれ、清水先輩ってテニスサークルではなかったっけ？
確か縁下が清水先輩は兼サーしてるっていってたけど、まさか、がっつり運動系を兼サーしてるなんて。
猛者すぎる
「二口、遅い。早く着替えなさい」
「すんません。」
すると二口は更衣室へ猛ダッシュ。
清水先輩は汗をぬぐい、剣術場の外へ出て行った。
1人になった私は暇だな、と思っていると
入り口から入ってきた人が目に入る。向こうは気づいてないようで…
「失礼しま…！」
挨拶と同時に気づいた模様。もちろんそれは…白布さん。
ぱっつんの下から覗く目はこっちをしっかりとみて、少し睨んでいる感じ。
そして白布さんは急に視線を下にそらし、回れ右をして帰ろうとする
少しラッキー、なんて思ったバチが当たったのかもしれない
「白布？どこへいくの？」
清水先輩の声だ。どうやら戻ってきたらしい。
「…ちょっと用事を思い出して。」
「どんな用事？サークルより優先すること？答えなさい」
「いえ…。なんでもないです。」
白布さんの後ろ姿からも伝わる、清水先輩に対する恐れ。
やっぱり清水先輩には逆らえないのか…
そこから本日は3人ということで、3人での活動の様子を私は見学した。
時々白布さんからの視線を感じたけれど無視した。
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
