テニスコート⇔テニスサークル ページ39
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月曜の朝。
早くに寝たせいかお腹が空き、早く目が覚めたので食堂へ。
すると、こんな早い時間にもかかわらず、縁下を発見。
理由を聞くと、朝練があるらしい。
サークルなのに朝練。なんとも不思議な響きだが、せっかくなので見学させてもらうことに。
縁下についていくとなんともまあ大きいテニスコートがあった。
奥の方には海外の大会で見たことのある、赤い土のクレーコートまである。
こんなところに広いテニスコートがあるなんて知らなかった。
「縁下、おはよう」
コート周りにある柵についている扉をがしゃんと鳴らし、コートの中に入ってきた人物は
美しい。
「おはようございます」
「おはよう。初めましてかな？私は清水清子。あなたは新入生？」
「いえ、2年に転入してきた朱雀院です。縁下の同じパーティです」
「朱雀院ね。ゆっくりしてって。」
綺麗な黒髪を風になびかせ、準備運動を始めた模様。
なんて凛としてかっこいい人だろう。
「清水先輩は他にもたくさんのサークルを兼サーしてるんだ。けれど毎日朝練に来てる。自分に厳しい人だよ」
縁下が清水先輩に聞こえないように教えてくれる。
「それに比べてね…」
「おっはーよ！あれ、すーちゃんどうしたの？！」
なんと、及川さんが現れる。え、及川さんもテニサーなんだ。
見学に、というとテニサーを勧められる。
けれどまだ他を見てないからなんとも言えないし。
「じゃあ縁下コートに入って」
清水先輩のあたりに通る声が響く。
「ちょっと清水ちゃん？俺がキャプテンなんだけど！」
「いつも来ない。たまにしか来ない及川が悪い。そもそもいつも言ってるけど、キャプテンを振りかざすんじゃなくて、態度でキャプテンであることを示してくれる？」
わーお。清水先輩の鋭い言葉が及川さんに突き刺さる。
「いつもあんな感じなの？」
「及川さんは毎日来るわけじゃないから、来た時は大体そう。ぶつかってる。まあ来ない及川さんが特別悪いわけじゃないけど…」
「縁下、まだ？」
清水先輩に言われた縁下は慌ててコートの中へ。
うーん、確かに。清水先輩の言うことは正しいからな。
けれど及川さんもしょんぼり。
清水先輩には私も特に態度を気をつけよう。
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
