食堂⇔仲違い ページ36
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「すーちゃん？どういうことかな？」
目線は私ではない、もう一人の人物に注がれており、にこにこの表情を怒っているマークがつきそうなほど引きつらせ、
それでも口は笑っている及川さん。
こんなにも表情が崩れている及川さんは初めてである。
ただいま、午後2時。
ご飯どきもすぎ、閑散となった食堂にて。
怒ったような及川さんと、つーんとした影山と、困った私。
「何と言われても…影山が…」
そう。あの日、オーラを見に行った日。
影山に頼まれごとをしたのだが…それは
“及川さんとの仲を取り持ってほしい”
とのことである。
影山が及川さんのことを知らないから紹介してほしいのかな？と思いきや、どうやら2人は知り合いのようで…
勢いに押されて思わず首を縦に振ってしまったのだが、今の及川さんの様子を見て激しく後悔に。
「飛雄が何の用？すーちゃんまで使ってさ」
腕を組んで、すごく刺々しい言い方の及川さん。
目つきもすごい。身長差はそこまでないのに上から見下ろす感じで影山のことを見ている。
それに対する影山は…
「仲直りしたいと思ったッス。」
私に相談してきたときのしおらしさはかけらも無く、相変わらずの目つき、言葉。
下手に出るわけでもなく、及川さんに臆するわけでもなく堂々と言う
「はぁ！？どの口が言うわけ？そもそも仲直りしたいって、元々仲良くなんかないし」
冷静な及川さんはどこへやら。どうやら少し子供っぽくなるのかな？
思わず、クスリ、と笑ってしまう。
「すーちゃんも笑ってないで。早くこいつ帰してよ」
不機嫌な及川さん。
そんなに仲が悪いんですね。一体全体何が起こればこうなるのやら。
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
