大災厄の世界改変物語Ⅲ【HQ】 (ページ26)

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地下魔宮⇔book ページ26

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地下魔宮用の本。通称ブック。

表紙と裏表紙には同じようで異なる２つの魔法陣がそれぞれ描かれており、いかにもと言うような本。

赤茶色の渋い表紙をめくるとそこには文字が浮かび上がってきた。

まるで今この場で目に見えない何者かが書いているかのようにつらつらと書かれていく。

目次。

その下には1層、2層と層ごとに分けられている。

先程まで、つまり本をもらった時は何も書かれていない真っ白な本だったのに。

入り口で、4人とも裏表紙に署名して、これを受け取ってから変化しているのか。

まあ確かに、地下魔宮を進むに当たって便利なグッズですよとは言っていたけれど。

それならもっと詳しい説明をしてくれてもいいのではないだろうか。

4人で覗き込むブックを縁下は1層のページを開く。

そこにはモンスターについて詳細に書かれていた。

［ウルフーイルフーアルフ］

おそらくこれは…

「戦ったモンスターがこの本に書かれるみたいだね」

赤葦が声に出して言ったがみんなもそれぞれ気づいた様子。

それにあの狼、ちょっとずつ違うタイプがいたように思えたしね。

それがアイウ、の違いだろう

三種類いたのか。それにしても命名の仕方がなんとも…雑というか、なんというか。

名前の下には、属性の比率について書かれていた。

2層のページへいくと、

［つらら］

さっき私とにろにひっついてきたやつのことかな？

その下を見ると、

［頭上から落ちてくるだけ］

えー。

それだけかーい。って感じですね。本当に害がなかった。