地下魔宮⇔2層 ページ24
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「なんだよこれ！」
にろがじたばた動けど、つららのくせに柔らかいものは張り付いたまま。
にろに張り付いているせいもあって攻撃はしづらい。
先に私がシールドを張っておけばよかったんだけど…
さすがにそんな急に現れると思ってなかったものですから。
みんなもどうしたらいいかわからないようでにろだけが暴れている様子。
だけれど時間が経つにつれて観念したのか、にろも、
「もう知らねえ！」
と叫んで、座り込む始末。
見ている限り、実害がなさそうなんだけど…
「どうする？にろに懐いてる感じ？」
「バカゆーなよアッシー。」
なんかもうさ、可愛くなってくるよね。
そうだ。
にろの方へ行くために、水たまりを2つ超え、少し湿っぽいところへ。
「よっ」
素手でつららちゃんを掴み、にろから引き剥がす
「案外簡単に取れるじゃん」
おおー、なんて周りから賞賛を受けて、にろの顔が見えた瞬間。
周りが見えなくなった。
「あ。」
という、周りからの声でわかった。多分私にも落ちてきた。
右手につらら。顔面にもつらら。
つらら人間の出来上がりー
ではなくて。
「だれか助けて。」
とりあえず、二の舞にならないように湿っぽいところから移動して、乾いたところまで戻り剥がしてもらう。
看破する。
土：水が2:8ね。
「なんか、罪悪感がある。」
そういいつつ最後は赤葦がつららを倒してくれた。
けれど可愛い顔をしている分、なんかこっちが悪者な感じがする
それからは湿っぽいゾーンは避けて、洞窟の中を歩き続ける。
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年12月14日 21時
