大災厄の世界改変物語Ⅲ【HQ】 (ページ22)

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地下魔宮⇔1層ページ22

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「いやー、ナイスフォロー！」

そう言ってにろに背中を叩かれる。

あの狼を倒し、その後一本道を抜けて大きめの広い空間に出たところで一息ついている最中である

まじで焦ったわーなんて言うにろは笑顔である。

「何したの？」

赤葦にそう問われたので素直に答える。

「もちろん私がしたのはシールド。

いつも、自分たちに張るシールドとはまた少し違うもの。

対魔法というより、対モンスター用。

理論で習っていただけで、実践したのは初めてだったけど上手く行ってよかった」

さらっと答えたせいか、ふぅん、と微妙な顔つき。

納得してないご様子

「えっと、相手をまず看破して、属性にあったシールドを合わせて作って、

一本道だったから面にしてシールドを作成したの。」

なるほどね、という感じに話がまとまったので次は隊列の話へ。

「一本道の時の場合をまだ想定していなかったけどどうする？」

赤葦に言われて考えてみる。

みんなが黙り込み、どこからか、パチャンと一定の間隔で水が落ちる音が洞窟内に響き渡る

最初に提案したのは案の定赤葦だった

「にろはさっきみたいに飛び出せるから先頭。

前よりで、かつ後衛にも気を配るためにも考えて状況判断しなきゃいけないからおれがいく。

一本道だと後ろからも敵が現れる可能性はあるから、しんがりは接近戦できた方がいい。

それに前3人を見渡せるからシールドもしやすい。

慣れていないかもしれないけどA。

縁下は前にも後ろにもいるから回復とかいつもより大変かもしれないけどど頼んだ。

あと、Aのフォロー係も。」

異論はなし。

こうして、この隊列で先の道へ進んでいった。