大災厄の世界改変物語【HQ】 (ページ9)

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多目的フロア⇔敬語ページ9

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「まあともかく敬語は早く抜いたほうがいいよ？」

「なんで？悪い印象ではないと思いますが…」

変なことにならないためにもゆっくり直していくつもりなんだけど、ダメな理由でもあるんだろうか。

すると赤葦さんは少し驚いたような、呆れたような表情をみせる

「敬語って距離を感じる人が多いと思う。それに1年から俺たちはやってきてるから、今のままでもいいんだ。

朱雀院さんは早く馴染みたいだろうけどね。パーティのこともあるし。

それなのに敬語を使われたら壁も感じるし、とっつきにくいと思わない？」

「なるほど…」

「だからこれは半分警告ってとこかな。学年のつながりが大事って言ったでしょ？」

正論すぎてツライ。ここまで考えてくれてたんだなぁ感服する。

「…本当にいいとこのお嬢様とかじゃないんだよね？」

「人付き合いに慣れてないんですよ、小さい頃からつきっきりで仕えていたので」

本当に慣れてないんだけど、少し疑われてる、かな。さっき驚いた様子だったのはなぜこんなこともわからないんだ、みたいな感じだろうか

紅茶で一息つく。切り替えよう。きっともうあんな鋭い赤葦さんは出てこない

「じゃあ学園の話に入ろうか」

「さっき寮で冊子を見つけたんですけど」

そう言ってさっきの冊子を机に置く

「じゃあそれ読んでみて、気になったところを詳しく話してあげる」

気になるところ、か

私的にはこの学園の名前が一番謎なんだけど。

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