大災厄の世界改変物語【HQ】 (ページ47)

今日:16 hit、昨日:10 hit、合計:130,695 hit

教室⇔一期一会ページ47

・

二人はおれの言葉を真似するんじゃねー、そっちこそ

等、うんぬんのやり取りをした後、空気にされていた私のほうを振り向いた

「それより、ちゃん付け無しで舞って呼んで！お願い～」

両手を合わせて片目ウインクで頼む舞ちゃん…舞。うーん、かわいい

「お前がそんなことしてもぶりっ子だな！」

にろが舞のほうを指さして歯を見せて笑うから舞は怒ってにろの肩をパシッとたたいた。

わーお、舞ってばにろにたいしてはそうなのね。
さっきほんわかした雰囲気って思ったことを訂正しよう。

「わかったよ舞、私もちゃん無しで」

「あーーもう、最高！女の子っていいよね！」

目をぎゅーーとつぶって喜びをかみしめている感じ。

ん？もしやそっち系の子なのかな？なんて思わなくもない発言である。

それにしても女の子がいてよかったなぁ。

学年で一クラスしかないから、女の子はいないと思っていたけど。初、女の子友だち。

「私のパーティにほしいなぁ！」

舞が引き続きとろけるような表情でそんなことをつぶやく

「おい、何言ってんだよ、お前んとこは坊主頭、矢巾、渡で4人だろ、欲張んな！」

「誰が坊主頭ですかコルァ」

この前話した時からは想像のつかないような悪人面で龍が会話に入ってきた。

なるほど、確かに坊主頭だ。おはよって声をかけたらものすごい小さな声だけど返事が返ってきたよ。

さっきの威勢はどこへ行ったのやら

「えー、じゃあ田中とトレード！」

「おれの扱い！」

龍と舞が漫才してる間ににろに質問した。

Q:龍は私が嫌いなの？
A:初対面の、特に女の子にはとてつもなく人見知りする(本人曰く)。いわゆる女の子慣れしてないだけ(にろ曰く)

Q:舞には普通じゃない？
A:慣れた。

だそうである

「てか二口、そんなにA取られたくないわけ～？」

「はぁ？ちげーよ！」

なんかもうこっちは夫婦漫才感がすごい。舞は誰とでもこうなのかな。そういう性格はとてもうらやましい

ドレミファソラシドという音階が鳴り響く。

これがこの学校でのチャイムみたいなもの。

「お前ら―、朝礼だから席つけよー」

烏養先生が教室に入ってきた。

ふと赤葦の席のほう、私の席から右に2つ目のところを見るが、そこに座る生徒はいない。あれ、赤葦どうしたのかな？

「おし、全員いるなー。ん？赤葦がいねーな。あいつのことだしずる休みはねーな。申請来てたっけか。ちょっと待ってろ」

烏養先生はそう言って足早に教室から出て行ってしまった。