修練場⇔戦闘 ページ42
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やっぱり、暴発した。
あれはただの魔法弾じゃない。
見かけはあまり普通の魔法弾と変わりないが、シールドではじいた瞬間、もしくは当たる瞬間に暴発するタイプの高度な魔法弾。
だから暴発の瞬間に合わせてエネルギーを吸収するようにシールドを張って防いだ
けれど暴発には変わりないので、あたりには煙が充満している。
さあ、視界を潰して、どこからくる…?
暴発と同時に目も回復したので、もう五感は満足に使える
意識の集中を続けるが…一向に追撃は来ない。視界が見えづらいこの絶好のチャンスに。
煙が薄れてから、弧爪さんの姿を視界にとらえる
ここから20m
近づいてきた。あんなに私の周囲をぐるぐる回っていたのに息一つ乱れておらず、涼しい顔をして立っていた
ただこちらを眺めている…
わけがない。何かに力を使っている!?
なんだ…？
広範囲に察知をかける。自分を中心において、察知範囲を広げていくと…
上か！
ズバッと勢いよく首を頭上に向けると、とても大きな球体がバチバチっと放電ならぬ、放魔しながら体積を増やしていた
なるほど、攻撃の手が厳しくなかったのは、手加減をしていたわけじゃなくてこれを作りつつ、隠しながら攻撃をしていたからか
やられた。ここまで気づかなかった
魔法弾のたぐいだが、これはさっきまでとは大きさの桁が違う…これは。これは。
ズズズ…と私に近づいてくる。これはあの瞬間を逃すと甚大な被害が出る。逃さなくても流れ弾…ならぬ流れ魔法がなぁ
けれど周りは優秀なようで、自分たちでシールドを張って備えている。けれど…
よし。
球体を観察する。視覚にのみ意識を集中させ、看破を試みる
残り5m
推測通りに、順番に全種類のシールドを球体にかけていく
残り4m
球体の周りのシールドが解けないように手をかざしつつ、視線は球体から弧爪さんに移動
さあ、いつくる…
パンッ
くっ！シールドが破られた。もちろん破ったのは弧爪さん。あの膨大なエネルギーを維持しつつ、シールドを破りに来るなんて
残り3m
シールドをかけなおし、破られないようにシールドのシールドも作る
残り2m
弧爪さんをじっと見つめる。その瞬間を逃すまいと。
残り1m
弧爪さんが目をつぶり、シャットダウンした。体は立ったままだが全身から力が抜けたようで、反応が感知できない…
こうなったらもう、直感
球体はもう私の目の先、10�僉�7�僉�5�僉�
今!
パァン
パァン
パァン
パァン
パァン
パァン
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年3月6日 23時
