大災厄の世界改変物語【HQ】 (ページ37)

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教室⇔お披露目ページ37

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「おい、お前ら、今からお披露目ショーだ、静かにしろー！メンバー足りてるところも足りてないところもちゃんと見とけよー！」

お昼も終わり、いよいよお披露目の時間がやってきたのだ。時間ぴったりに烏養先生がやってきて開口一番俺らに声をかけた

その張本人Aといえば…そう思って首だけを隣に向けると、椅子の上で少し体が硬くなっているように見える

まあそれもそうだ。周りの奴らといえば…

「やっべー、今日伝説のパン！ついに…ゲットしたんだよ！」

「おぉー！すばしっこいノヤでもいつも手に入れられなかったやつか…！くそうらやましいな！」

教室の中央で声を響かせでいるあいつらは、普段通り過ぎてあまりお披露目のことは何とも思ってもねーな

研磨は教室の一番後ろの隅っこで読書、アッシ―は手をぐーぱーさせてて視線は宙。
さらにこのクラスの2人は教室にすらいないという始末。

まあ、ある意味いつも通りっちゃぁいつも通りだな

せめて縁下だけでも…と思って右斜め前に視線を向けると

「おい、大丈夫かよ…」

思わず声が漏れてしまうくらいに顔が青ざめている。なんだよ、腹でも壊したのか？

教室をぐるっと見渡して溜息だ。まあお構いなしに先生が話を続ける

「じゃあ早速修練場でやるんだが、朱雀院、どーすんだ？」

相変わらずだが放任寄りな先生だから、今回もアッシーに丸投げしたのか、何も知らないみたいだ。

「えっ、と、対人戦で行います。相手には攻撃のみをしてもらい、私の攻撃は無しでシールドを形成し続けて戦います。…得意なのはシールドなので」

Aがそういった瞬間、教室がざわつく。そらそーだ、そんな試合見たことない。あいつらも思い切ったことしてくるじゃねーの。

ざわつく雰囲気の中、Aはまるで気にも留めていないといわんばかりの堂々とした口調で言葉をつなげる

「それで機械に相手をしてもらう予定で――」

「…それじゃあ、面白みがないよね、」

声の主は振り返るまでもない。

が、斜め後ろを見ると、いつも読書にふけっている研磨が珍しく本をぱたんと閉じて、自分から発言している。

「…生きた人間じゃないと。今回は……おれがやろうか」