食堂⇔一期一会 ページ36
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「うん、こんな感じで午後お披露目しよっか。」
ただいま、赤葦とお昼ご飯中である。
午前中も赤葦とそれから及川さんにも手伝ってもらってお披露目の演目、まあつまりなにをするかを決めてもらい、練習した
ちなみに攻撃魔法を初めて覚えた。
それは火の玉じゃなかったけど。
けれどこれは演目から外した。
なんでも、赤葦曰く、下手に攻撃魔法できると見せかけて実は他に攻撃ができなかったら、幻滅されてしまうからだそうだ
別に完全な能無しってわけでもないのに、ひどい。
「ていうか、及川さん、最初の方の授業サボらせてよかったんですかね…」
「また敬語。あの人は大丈夫だから。それより午後の心配しなよ。下手すると貰い手見つからないかもなんだから」
「え、そーゆーときはどうなるの？」
「さあ？」
淡白な赤葦…そこは俺のところにおいで、ぐらいやってくれてもなあ
けど実際そこまで甘い世界じゃないのだろう
「ねー、隣イイカーイ？？転校生ちゃん！」
声の主を振り返ると、返事をする前に隣に座った
なんていうか、目がぎょろ？っとしてて髪が逆立ってる。
それになんか、変なポーズ…
失礼だけどモンスターみたい
「今、モンスターぽいって思ったでしょ！」
え、心読まれた？これも魔法の一種？
「天童さんが食堂なんて珍しいですね」
赤葦がそう声をかけた。天童さん、ね
「転校生ちゃんに会ってみたくて！
なんかいそうな気がしたんダヨネー、悟ったリー！ってことでおいらは天童悟だよん！すーざっく！」
え、その呼び方…スガさんと一緒。あれ、木葉さんだっけ？似てるから忘れたけど、2人のどっちかに呼ばれた気がする
私は複雑な表情をして、言葉を返さないでいると、
「じゃあねーん！」
どこかへ言ってしまった。なんか気分屋？というか、でも勘が鋭そう。
天童さんについてもんもんとしていると
「あの人のことは考えないほうがいいよ。…ていうか考えた方が余計わからなくなる」
あー、そんな感じしそう
「ねー、赤葦。私頑張るね」
「当たり前だから」
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作者名：セラフィム | 作成日時：2018年3月6日 23時
