修練場⇔魔法の杖 ページ34
・
「めっちゃかっこいい！まさに魔法の杖って感じ！」
修練場にて、高ぶってます。なぜかって、それは赤葦の杖を見たから
地面につくとドンっと響きそうな存在感
もちろん赤葦の背丈サイズだからすごく大きい
誰だって憧れますよねこれは！
「はいはい敬語。まあまだ少し使い慣れてないけどね。新調したばっかなんだ」
「え、前の杖は…？」
「こんな丈じゃなかったからね。じゃあ早速、やるんだけど」
そうだった、教えてもらうんだった
お披露目なんて言われたからにはしっかりできないと…
私の学園生活がかかってるからね！
「きたぞー赤葦」
そんな声の方を振り返ると、修練場の入り口に及川さんと木兎さんと…誰。ツンツン頭の知らない人。
赤葦が私を置いて、3人の方へ駆け寄り、何か話している。それもなぜか円になって。
私は置いてけぼりですかー。
正面に見える、4人のうち、ツンツン頭さんから急に視線を感じ、顔を見ると、私を睨んでる？
そう感じた瞬間、その人の視線が私の背後にうつり、目が見開かれた__
ん。
バチッッッ
急に襲いかかった魔法。私の背後から、つまりツンツン頭の人の正面の遠くから放たれたもの
あっぶなかったね危機一髪。
すると、4人は勢いよく私の方に振り返った。
だけど私はそれを無視し振り返って確認すると、修練場の奥で戦闘していたグループのうちの1人が荒れ狂い、目を赤くして魔法をぶっ放し続けてる。
その人の周りの人達はあたふたするばかりでどうしようもなさそうだ
せっかくなので。
ん。
ひさびさだから不安定になっても困るので補助として手をかざして、目の赤い人の周囲をおおう。全方位。
その包む色はオーロラのように輝き眩しい
修練場が静かになってから10秒、つまり、私が魔法を放ってから10秒。
その人はばたりと倒れた。はい解決。
おっけ、鈍ってないわー
なんて考えつつ振り返ると、先ほどまで話し合ってた4人が迫ってきた
「おい、すーさん！今何したんだよ！？なんかしたよな！？」
木兎さんと同じ勢いだけれどけれど、勢い良い行動に矛盾して、及川さんと赤葦は無言。
もう1人に至ってはぽかんと口を開けている。さっきの睨みはどこへいった
「？魔力暴走を止めただけですけど」
「そんなのがあるのかよ！？すげーな！」
驚く木兎さんを遮る赤葦。
「どこで覚えたの」
「言わなきゃダメ？」
「信用が大事っていったでしょ」
…ですよねー
「親が魔法研究者で。」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セラフィム | 作成日時：2018年3月6日 23時
