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第肆話(過去編) ページ5

NO side

あるところに
1人の女の子が産まれた。

名を葉室A

葉室家は神社を実家とし守って来た。

神社の名前は葉室神社。

その葉室神社の巫女は神の様に敬われていた。

葉室神社の巫女は絶大な妖力が
宿っていたからだ。その妖力が神社を、
村を守って来たとされていた。


Aは物心がついた時から修行に励んでいた。

彼女の妖力は並大抵のものではなかったからだ。

雨が降っても、風が吹いても、彼女は努力した。

母であり、尊敬する巫女になれる様に。

その娘の母は村では評判の美人であった。

友里(ゆうり)と呼ばれていた。

Aが十になった時初めて神社の敷地内から出た。

Aは友里よりも可愛がられ、有名になった。

友里は自分の娘を憎んだ。

娘に人気を取られるのが嫌だったからだった。

Aは再び、神社に閉じ込められた。


それから2年が経ち、Aは益々美人に、
妖力も高くなった。

友里の妖力も軽く超えていた。

友里は恐れた。

娘が自分の立場を取るのではないか、

自分は必要無しとされるのではないか…と。

やがてそれは言動にもあらわれた。

「私に顔を見せるな…気持ち悪い」
「喋るんじゃないよ……鬱陶しい」
「泣くな……私の方が辛い…お前に私の何が分かる」
「早く出て行け!お前は必要無い!!」

Aは我慢した。これも修行だと……

しかし、それが友里にとって許せなかった。

嫌がってくれればここで良心が戻ったかもしれない。

だが、もう遅かった。

暴力を振るう様になった。

「あんたなんか…ッ!
あんたなんか…ッ!」

「う“ッ!や、めてぇ…母、様ぁ」

Aは毎日の様に蹴られ、殴られた。

毎日、生傷が絶えなかった。

それでも、Aは負けなかった。

ついに、友里の限界が来た。

「う“ぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

パシャリ グサっ グチュっ

友里は…Aに熱湯を浴びさせ、
目に刀を刺した……

Aは泣かなかった。

否、泣けなかった。

彼女には…泣くということが
出来なくなっていたのだった。

ドカンッ!

灰色の着物を着た()が来た。



その後の事は誰も知らない。

ただ、1つ言えるのは

友里と人がいなかった事だ。

いた形跡はあった。

着物はある。

ただ、本人がいない。

灰のようなものがサラサラと天に昇っていた。

そしてその目の前にはAが立っていた。

手には悪鬼滅殺と書かれた刀。

Aは村を出た(自由になった)……

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作者名:笑舞 | 作成日時:2020年1月5日 12時

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