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79.「障壁(ウォール)」 ページ42

騎士たち「何も使わずに飛び降りた!」
  「あの高さで…」

ベ「あ…あんたは…!」

アノル「悪いわねベロニカ…エリザベスは返してもらうわ」

ベ「なっ…!あんたも〈七つの大罪〉と同様!!エリーは私が預かる!!」

貴女「返してもらう」

私はできるだけ表情を作らずに言った。

ベロ「…フンッ…相変わらずの冷酷ぶりだね……あんたがいくら私のことが嫌いだからって、私にもエリーを引き取る権利はあるはずだよ!!」

嫌いではないけど…

エリ「そんなことはありません!アノル姉様はとても優しい… ベ「そんなわけないだろ!!」 ……」

貴女「嫌っているのはそっちの方でしょう?権利がどーのこーの言うのであれば、同じく姉である私にもあるわよ?」

ベ「じゃあ、どうやって取り返すって言うんだい。グリアモールを倒すか、『障壁(ウォール)』を破るかだよ?」

その言葉に、グリアモールは構える。

貴女「そうね…」

ス…パチンッ

私は「障壁(ウォール)」の中のエリザベスに見えないバリアのようなものをかける。

ベ「何を…?」

スゥ…

それと同時に、大気の水分が集まる…

バキンッ

そして、氷になり、刃のようになる。

貴女「あまり手間はかけたくないの」ヒュッ

バキッ…スズ…

「障壁(ウォール)」に食い込む。

バリイィィインッ

エリ「キャッ…」

貴女「っと…」

とうとう「障壁(ウォール)」は割れ、私はエリザベスを抱える。

貴女「さぁ…エリザベスは返して貰ったわ」

いつの間にか降りてきていたホークにエリザベスを任せ、どこかにいるメリオダスのもとに走らせた。

ベ「あっ…!!エリー!!!」

エリ「ごめんなさい、ベロニカ姉様!!」

ベ「くっ…うぅっ…」怒

ベ「グリアモール!!!」

グリ「はっ…!!」

その言葉に、グリアモールは私にかかってくる。

貴女「ふう…」呆

スル…

グリアモールの攻撃に、私は何なりと避け、音を全くたてずにグリアモールを気絶さした。

そらして、ゆっくりと降ろす。

ベ「え…!?見えなかった…グリアモール!!」

貴女「もう気絶してるわ」

ザッ

?「アノル!!」

貴女「!!」くるっ

振り替えると、そこにはメリオダスがいた。

貴女「…迎えが来たようだから……それじゃあね、ベロニカ」

そして、メリオダスと一緒に走り、追っ手を降りきった頃には、辺りは暗かった。

80.花火→←78.リオネス王国第三王女ベロニカ



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作者名:シルネ | 作成日時:2017年9月10日 20時

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