【七つの大罪】王女が信頼する者は大罪人～second～ (ページ41)

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78.リオネス王国第三王女ベロニカページ41

ホーク「え…エリザベスちゃん!!」

貴女「エリザベス…!!」

ﾀﾝｯ

騎士「おお？」

エリ「その方は嘘はついていません。私はここです。だから放しなさい」ﾊﾞｯ

グリ「これはお久しぶりです、エリザベス様…自ら出頭されるとは殊勝な心がけですな。通報では、二人と聞きましたが…」

エリ「いいえ……グリアモール…あなたはリオネス王国に代々仕える聖騎士…非道は決して許しません!!」

エリザベス……

ｽﾞﾝｯ

ｶﾞｯ

すると、グリアモールは馬から降り、片手でエリザベスの両腕を掴み、持ち上げた。

グリ「あなたは勘違いされている…このグリアモールが忠誠を誓ったのは王家ではなく―」

？「やめな!!私の妹に乱暴したら承知しないよ!!!」ｻﾞｯ

？「こんな手配書なんて作らせやがって…」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ

そう言いながら、その娘は、エリザベスの手配書を破り捨てる。

エリ「う…そ…」

貴女「やっぱり…あの娘もいたか…！」

ホーク「ん？どうしたんだ？」

エリ「ベロニカ姉様!!!」

ベロニカ(ベ)「久しぶり、元気そうだねエリー

ま、あんたのことだから無事でやってるとは思ってたけどさ

なんて言うと思うか、バカエリーーー!!城を一人抜け出して私をどんだけ心配させる気なんだよ!!?」

いきなり、ベロニカは叫んだ。

ホーク「なんだ…あいつ？」

貴女「第三王女のベロニカよ…」

エリ「本気で言ってるの、ベロニカ姉様!!王国が…聖騎士が何をしようとしてるかわかってるはずよ!!」

二人は、何やら話していたが、ここからではよく聞こえなかった。

そして…

ベ「噂じゃ、伝説の大悪党、〈七つの大罪〉と聖騎士狩りをしているそうじゃないか!!」

エリ「聖騎士狩り!?襲ってきたのは向こうで私たちは…」

ベロニカは…昔から〈七つの大罪〉を嫌ってたわね…

ｶﾞｯ

ベ「いいかい、あの連中とは手を切るんだ、凶悪な奴ばかりだよ！

特に団長のメリオダスにつきまとう不吉な陰…あんたが手なずけられるような生ぬるい悪党じゃないんだよ」

ベロニカは…エリザベスを〈七つの大罪〉から引きはなそうとしている…！

そのあと、町のど真ん中で二人はいろいろと叫びあった。

そして、静かになったと思うと…

ベ「グリアモール!!」

グリ「はっ…!!」ﾌﾞｩﾝ

グリアモールは魔力、「障壁(ウォール)」でエリザベスを捉え、どこかに向かおうとする。

貴女「今度こそまずいわ」ﾊﾞｯ

ホーク「おい、アノル…!!」

ﾀﾞﾝｯ

私は塔から飛び降りた。