75.バイロン ページ38
バン「くかーっ
ちゃん…と植えたって…ムニャ」
キング「ねえ団長、これからどこ行くの?」
メ「このすぐ近くに陶芸品で有名な『バイロン』って小さな町がある。まずはそこで情報収集だろうな」
貴女「そんなこと言って…お酒を飲む大義名分が欲しいだけじゃないの?」
メ「にししっ
ところでキング…聖騎士共に起きた妙な変化ってなんだ?」
あぁ…たしか昨日、そんなこと言ってたわね…
キング「二人は、『死者の都』で戦ったギーラをどう思う?」
メ「あぁ…若い割りに相当な魔力を持った聖騎士だったな」
貴女「そうねぇ…なんだか、様子がおかしかったわね…10年たったとはいえ、昔はもっと可愛らしい感じだったのに…」
キング「彼女はつい先日までたいした魔力も持たない格下の聖騎士見習いだった…と言ったら信じるかい?」
貴女・メ「!!どういうこと/だ?」
キング「オイラも詳しくは…ただ、噂によると、謀反の少し前から彼女のような聖騎士が突発的に出現したらしいよ。ギルサンダーはたしか彼らをこう呼んでいた、新世代…と」
メ「新世代の聖騎士…か。ニオうな…」
そんな急に……そんなことってあるのかしら?しかも、一人どころかたくさん…
そうしてる間に、私たちはバイロンについた。
ホーク「へー、思ったよか賑やかな町じゃんか。ハラへったなー」
メ「あぁ、各地から商人が陶器の買いつけに来るからな」
キング「ねぇ団長〜どうしてディアンヌは留守番なんだい?」
バイロンの町に出たのは、私とメリオダスとエリザベス、そしてホークとキング殿だった。
メ「しょうがねぇだろ。あいつ目立つから聖騎士が常駐してたら情報収集どころか即戦闘だ」
目立つどころの話じゃ…
エリ「じゃあバン様がお留守番なのは?」
メ「バンはバンで奇跡的に手配書とクリソツだし」
エリ「お二人が手配書と似てないのが奇跡的なんですよ」
貴女「ホントに、似てない方がおかしいわよ」
全員顔は変わらないんだし…唯一普通の人間であるエスカノール殿も若くないし。
メ「それにしちゃー…さっきから妙に視線感じるな」
《ザワザワ》
さっきからチラチラ見られてるし…ヒソヒソ噂されてる…ような?
ホーク「お、ここにも手配書があるな…」
私たちは手配書を見つけ、確認した。
……私は、新しく更新されただろう手配書を見つけた。
ホーク「うーん、特に更新された感はねーな…」
貴女「そうでもないみたいよ」
皆ー貴女「え?…あ。」
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作者名:シルネ | 作成日時:2017年9月10日 20時