【七つの大罪】王女が信頼する者は大罪人～second～ (ページ35)

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72.神器の力と王国状況ページ35

ホーク「フ…キングちゃんよ、武器の一つや二つでそう鼻息荒げるなよ

俺には劣るだろうがこいつら素手でもなかなかのもんだぜ？」

うーん…ただの武器じゃないのよね…素手の何十倍も強くなると思うし…

バン「よっ師匠」

キング「ブタ君。」

ホーク「え？ブタ君？」

キング「例えば、この湖を〈七つの大罪〉誰かの魔力としよう…」

ホーク「ほほう？」

キング「キミは、湖の水を手のひらでとれほどすくえる？」

ホーク「………………」

ホークは、無言で自分の手のひら(ひづめ)を見る。

キング「そう…どれほど魔力があろうと素手ではこのとおり」

キング殿は手で水をすくってみせる。

キング「でも、武器を持てば――」ざぷっ

キング「グラスやジョッキですくう程度の魔力を出すことができる」たぷんっ

今度は、ジョッキで水をすくった。

キング「そして…神器ともなれば家一軒分……つまり、今とは比較にならない魔力(ちから)を引き出せるんだよ!!」ﾄﾞﾌﾟﾝ

分かりやすく説明してくれるわね。

ホーク「お前ら、なんつーお宝手放してんだっ!!」ｶﾞｯｸﾝｶﾞｯｸﾝ

メ「はっはっ」

ホークはメリオダスの胸元をつかんてま振り回す。

キング「まぁ…今ここでないものの話をしても無意味だ。でも、これからは〈七つの大罪〉団員に神器も捜さなきゃね」

メ「それはそうと…王国では今何が起きてる？」

貴女「聖騎士たちが急に謀反(クーデター)を起こした理由も知らないかしら？」

キング「さぁ、オイラも詳しくは…ただ…聖騎士たちに『妙な変化』があったことはたしかだね

王国民を守ることより、戦に向けての準備を優先しているようだし。それこそ王国民は物々しい警戒態勢らしよ」

ﾊﾞｯ

エリ「あの…キング様!!父上や…姉様たちは無事でしょうか!?」

キング「や…ごめん。オイラも直接見たわけじゃないから…」

エリ「そう…ですか」

エリザベスは、とても悲しそうな顔をした。

貴女「エリザベス…」