66.余裕 ページ29
パリンパリン
カラカラ
キング殿に吹っ飛ばされ、宝石のような岩に突っ込んだギーラだったが、やはり立ち上がった。
ギーラ「あなたの裏切りは想定内ではありました。が…やはり残念です、〈怠惰の罪(グリズリー・シン)〉キング」
キング「その発言は想定外だね。オイラは端から王国聖騎士の仲間になったつもりはないよ。〈七つの大罪〉を倒したい王国側と、バンを倒したいオイラとで、一瞬目的が一致しただけ」
バン「どーでもいーけどさっきから人の背中越しにしゃべんなよ♪」
キング「でも、あいにく事情が変わってさ
悪いけどギルサンダーに、君のボスにそう伝えてくれない?」
ギルサンダー…?キング殿、ギルサンダーのことを知って…?
ギーラ「あの坊やが私のボス?」
キング殿が言った瞬間、ギーラの顔つきが変わった。と、いうより…ギーラの方が年下じゃ…?
ポ
ギーラ「冗談は寝グセだけにしてください…」ポポポポポポポポ
火の玉…!
ギーラ「不愉快です」バスッ
ギーラ「“ショット・ボム”」
ギーラは、魔力を放った。
バッ
メ「こりゃ全部さばくのは骨が折れそうだな」
と、メリオダスが言ったものの…
スウッ
ズッ
キング殿が少し腕を動かすと、バン殿に刺さっていたシャスティフォルは抜け、ギーラの産み出した火の玉を一瞬でさばいた。
チュドドドドドドン
ズズン…
キュキイイィイ…インイン
ギーラ「素晴らしい…!それが噂に名高い霊槍シャスティフォル」
それでも、ギーラはまだ余裕顔。
フォン
バン「ぺっ」
ギーラ「真偽のほどは知りませんが、妖精界に存在する神木から造られた神器だとか……強度は鋼をも上回り、神木の不思議な特性を持つと聞きました…あなたの魔力はその全ての特性を引き出す――」
ギュルルルルルッ
ギーラ「『災厄(ディザスター)』」
ジャキン
なんでも知ってるわね…本当、どこからの情報なのかしら…
ギーラ「これで少しは楽しめそうです。よろしければ五対一でどうぞ」ピュンッ
キング「いや…一対一だ」
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作者名:シルネ | 作成日時:2017年9月10日 20時