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4話 ページ6
鎹鴉について行くと、木々の奥に人影が見えてきた。
刀に手をかけ、鬼へ向かって強く踏み込む。
「水の呼吸・肆ノ型……打ち潮」
Aが鬼達の間を縫うように移動すると、水飛沫と共に鬼の頚が落ちた。
一瞬の出来事に、襲われていた隊士は呆然と彼女を見上げる。
その顔を何処かで見た気がして、( 名前)は首をかしげる。
「……もしかして、村田?」
「鱗滝……俺の名前を覚えててくれたんだな……!」
「まあ、一応同期だから」
「一応って何だよ!?」
思わぬ所で出会った知人に、緊張が解れる。
とても同じ呼吸を使っているとは思えないな……と落ち込む村田だが、怪我は掠り傷程度で済んだらしい。
無事で良かったと安心した、その時。
「……!」
「うわっ!?」
突然何者かが現れ、村田を攻撃しようとした。
それをAがギリギリで弾き返し、その何者かと対峙する。
「俺の攻撃を弾くとは……流石だな」
「……上弦の、参……!」
そこにいたのは、刺青のような独特の模様のある鬼……上弦の参だった。
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作者名:木春菊 | 作成日時:2020年8月14日 16時