検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:85,589 hit

6話 ページ7

しのぶ姉さんの部屋から出た後、縁側に座り、カナヲと向き合う。

姉さんは僕達を心配してああ言ってくれたけれど、どうしても諦めきれなかった。

それはカナヲも同じだったようで、手を握りしめている。


「姉さんにはだめだと言われたけれど、僕はただ守られるだけなのは嫌だ。カナヲはどう思う?」

「私も、同じ」

「……鬼殺隊に入るためには、藤襲山の最終選別に合格しないといけない」

「もっと、強くならないと……」


姉さんには言っていないが、僕達は全集中の呼吸が使える。

カナエ姉さんが使っていた、花の呼吸。

適性が高いのか、カナヲは既にほとんどの型を使えるようになっていた。

僕はそれなりにできるが、どこかしっくり来ないので、しのぶ姉さんの技の動きも取り入れつつ調整している。

とはいえ、僕もカナヲもまだまだ未熟だ。

まずは、全集中の呼吸を常にできるようにしなければ。


「カナヲ、姉さん達には秘密で鍛練しよう」

「うん」


それからが大変だった。

姉さんは勘が鋭いし、蝶屋敷の仕事の手伝いもしなければいけない。

早朝や夜遅く、誰もいない訓練所や庭で体力作りや素振りをした。

全集中の呼吸・常中ができるようになったおかげで、かなり身体能力が上がったのではないかと思う。

……そして、最終選別まであと3日になった。

7話→←5話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 栗花落カナヲ , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くるみっこ - いえいえ間違えることは誰にでもあるので (2020年8月7日 21時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
木春菊(プロフ) - くるみっこさん» 今調べてきたら指摘の通り、色が違いました。作者の理解不足ですみません!直してきます (2020年8月7日 9時) (レス) id: 53ae1c88c5 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - (すみません誤字りました)つけたのだと思います。 (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - それでカナエさんが亡くなった時に形見としてつけたのでしょうか? (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - 初コメ失礼します。すみませんあの疑問というか指摘というか分からないんですが、三話のカナヲの髪飾りは赤紫に薄いピンクっぽい色ではなかったでしょうか?間違っていたらすみません。 (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木春菊 | 作成日時:2020年8月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。