44話 ページ47
伊之助は、全てを思い出した。
母が幸せそうな笑顔で、自分を抱きしめてくれたことを。
そして、母を切り殺して自分を見下ろしていた童磨の姿を。
「……本当に奇跡だぜ、この巡り合わせは。俺の母親と仲間を殺した鬼が、目の前にいるなんてなァア!!」
「伊之助さん……」
「謝意を述べるぜ、思い出させてくれたこと……ただ頚を斬るだけじゃ足りねぇ!テメェには地獄を見せてやる!!」
怒りを露にする伊之助だが、童磨はその殺気にも動じずに話し始めた。
天国も地獄も全て、気の毒で可哀想な人間の空想だと。
それを聞くと、伊之助はそれなら自分が地獄を作ってやると怒鳴り返し、童磨に突進する。
「俺の母親を不幸みたいに言うなボケェ!!」
「血鬼術・凍て曇」
「獣の呼吸・拾ノ牙、円転旋牙」
伊之助は童磨の氷を、日輪刀を振り回すことで防ぐ。
そして、童磨が伊之助に気を取られている隙にカナトとカナヲは背後から攻撃する。
しかし、気づかれて反撃され、ふき飛ばされてしまった。
童磨は天井へ飛び上がり、氷の血鬼術で張り付く。
「おりて来いテメェこらぁ!!びびってんのか!?」
「ごめんね。猗窩座殿がやられちゃって時間もないから、君達の相手はこの子にしてもらうよ」
そう言うと、童磨は氷の人形を作り出した。
人形は小さいが、本体とほぼ同じ威力の技を繰り出して伊之助達を圧倒する。
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くるみっこ - いえいえ間違えることは誰にでもあるので (2020年8月7日 21時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
木春菊(プロフ) - くるみっこさん» 今調べてきたら指摘の通り、色が違いました。作者の理解不足ですみません!直してきます (2020年8月7日 9時) (レス) id: 53ae1c88c5 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - (すみません誤字りました)つけたのだと思います。 (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - それでカナエさんが亡くなった時に形見としてつけたのでしょうか? (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - 初コメ失礼します。すみませんあの疑問というか指摘というか分からないんですが、三話のカナヲの髪飾りは赤紫に薄いピンクっぽい色ではなかったでしょうか?間違っていたらすみません。 (2020年8月7日 7時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木春菊 | 作成日時:2020年8月2日 22時