桔梗の鬼 ページ13
紫怨は、無限城のとある場所にいた。
辺り一面に薄く水が張られ、紫色の桔梗の花が狂い咲くその空間の奥には、屋敷の離れのような小さい建物がある。
そこが、紫怨が普段過ごしている部屋だった。
紫怨はしばらく水面を見つめていたが、決心した様子で立ち上がる。
「……鳴女様、私の元へ」
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蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃は、上弦の肆となった鳴女と戦っていた。
彼らは何度も攻撃を試みるが、扉や部屋に邪魔されて近づくことすらままならない。
また琵琶の音が聞こえ、二人は身構える。
……今度の血鬼術は、扉や部屋を動かすものではなく、二人を飛ばすものだった。
そして、驚く小芭内と蜜璃の前に現れたのは。
「こんばんは、鬼殺の剣士様」
「えっ、どういうことなの!?」
「桔梗の花……お前が、胡蝶の言っていた……」
「私は上弦の零、紫怨といいます」
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木春菊(プロフ) - 猫丸さん» 感想ありがとうございます。楽しんで頂けたなら良かったです!他の小説も頑張っていきますね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: 53ae1c88c5 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸 - とても素晴らしい小説ですね!さらっと読めるのに内容は濃くてとても面白かったです!(なんか食レポみたい?)貴方様の他の小説も読ませて頂きます。他の小説も頑張ってください![長々と失礼しました] (2020年8月17日 18時) (レス) id: b42424beae (このIDを非表示/違反報告)
木春菊(プロフ) - pookyさん» コメントありがとうございます!掛け持ちしているので更新が遅くなりますが、頑張ります! (2020年8月6日 21時) (レス) id: 53ae1c88c5 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 面白そうですね!頑張ってくださいね! (2020年8月6日 19時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木春菊 | 作成日時:2020年8月4日 23時