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気持ちの悪さも落ち着いてきた。
夏とはいえ、夜は外ににずっと居ると体が冷える。お腹の子に悪いから、戻ろう。
……裏口の傍に私の持ってきたバックを持って彼は立っていた。
どうやら私が持ってきたTシャツに着替えたらしかった。
『車、回してくるから。戸締まりしておいて。』
車を裏口の傍につけるとすぐに乗ってきた彼。
やはり、沈黙は続く。
相変わらず、重たい空気。
今回の沈黙を破ったのは彼だった。
「あの……見たんだけど。」
ミラー越しに目が合う。
……見た?何を。
「……母子手帳。」
誤算だった。
まさか彼にそれを見られるとは思ってなかった。
次の瞬間、私は彼の言葉に耳を疑うことになる。
「これほんとに―――――――僕との血が繋がった子?」
彼の言葉の毒が私を襲った。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時