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「うん、話してたよー!

"ジニから奥さんの事で相談があるみたいで頻繁に電話がかかってくる"とか何とか……


―――それから、"骨抜きにされてる"ってとても嬉しそうに。」



彼が義兄さんとそんな会話をしているなんて考えたこともなかった。




『悪口じゃなくてほっとしました笑』




「なんで悪口?!

それにしても、キム家の男ってなんで肝心なこと言わないんだろうね。

その話よりも、先に名前くらい言えや〜って感じだよね!!」




『本当に笑

せめて名前くらい教えてくれたら、良かったのに……。

ところで、オンニ。

このドレスどうしたらいいですかね?どっかにかける所とかありません?』



「あ、それ。

着てたもの全部今日のためにソクジンが選んで買ったやつだから持って帰りな。

箱と紙袋ならここにあるよ。

―――ホントに愛されてるよねAちゃん。」





優しい笑顔でそう言われて困惑した。


私たちは離婚するのだ。
身にまとっていたものは餞別にしては少し豪華すぎる気がする。




「昨日、お店でうちの旦那と会ったんだって?

弟夫婦が喧嘩してるみたいだって言ってたんだけど……2人何かあったの?


もし、私とのあの記事で喧嘩しちゃったなら物凄く申し訳ないんだけど……。」




『私たちもう……終わったんです。

今日だって、離婚届提出しようとしてたぐらいですし。』






「そう……って









えーーーーーっ!」




静かな控え室にオンニの叫び声が響いた。









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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時

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