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『それは―――オンニがあまりにも雰囲気変わってて気づかなかったんです……』
「アタシ、子供産まれてからメイク変わったんだよね……。
昔すんごい濃いメイクしてたもんね〜」
懐かしいなー、なんて言いながら思い出話に花を咲かせていると直ぐに控え室が見えた。
控え室に入るとそこには会見前のような沢山の人は居なくて。
オンニと2人だけの空間。
オンニは私が着てきた服を渡してくれた。お礼を言い、着替えるため靴を脱ぐとカーテンを閉めた。
『……まさかオンニが義姉さんだったとは思いもしませんでした。
お正月とか秋夕とかでも会いませんでしたよね?』
秋夕の期間中には彼の仕事のスケジュールの都合で行けないことが多くて。
私だけ料理の手伝いに行っていたけれど不思議と会わなかった。
この5年間で1度だけ彼と秋夕期間中に彼の実家に行けたけれど、その年は義姉さん―――ヒョジュオンニの出産予定日が近かったこともあり、義兄さんとオンニは来なかった。
毎年お正月休みのうち1日だけは彼の実家に帰省し、それ以外は日本で過ごさせて貰っているため、タイミングが中々合わずに今に至る。
「確かにほかの親戚とかは"ソクジニの奥さんに会った"って言ってたけど、アタシ達2人顔合わせたことなかったからね!
ソクジンが会見する事は聞いてたし、奥さんも来るって言うのも知ってたからさ。
それに旦那からソクジニの奥さんのこと色々聞いてて。
今まで直接会ったことがなかったからどんな人が来るのかって思ってたら……"あれ?Aちゃんじゃない?!"ってなって。
テンション上がったな〜。」
着替え終わり、カーテンを開ける。
『え、義兄さん何か言ってたんですか?』
そんなに蜜に連絡を取ってなかった義兄さんが私の話をしている事が意外だった。
……悪口とかじゃないことを願おう。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時