20 ページ42
・
『結婚会見なんて聞いてないよ。』
「言ってないから。」
『説明して。』
真面目な問いかけも
「離婚会見の前にまずは結婚会見が先じゃない?笑」
なんて軽く笑われ、あしらわれて終わり。
呆気なく、休憩時間は過ぎていった。
「これより、質疑応答に移りたいと思います。
奥の方から順にお願いします。」
という声と共に、記者の方がマイクを握る。
テレビで見ていた結婚会見は、
"プロポーズの言葉はどんな内容でした?"
"その言葉を言われた時のお気持ちは?"
こんな質問が最初にあがっていたから、てっきりそう言う類の質問が来ると思っていたのに。
最初の質問は―――
「失礼ですが、奥様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」だった。
今日初めてマイクを握る。
『紹介が遅くなり申し訳ありません。
……Aと申します。』
「では―――Aさんに質問したいのですが、」
果たしてどんな質問が来るのだろうか。
・
・
・
・
「BTSのジンさんと言えば親父ギャグで有名ですが、ジンさんのギャグの中で何かお気に入りや、面白いなと思うものはありますか?」
予想の斜め上をいった質問に
思わず笑ってしまった。
・
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時