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JIN side ページ36





こういう時、声が聞きたくなるのは何故だか昔からヒョンだった。


『……ヒョン、』


〈おお、ジナ。どうした?〉


『今日、お店すいてる?』


〈 今日は割とすいてるぞー〉


『……お店CLOSEしてくれない?あと少ししたら向かうから。』


〈え、ちょt〉


何か言いかけていたけど切ってしまった。




マネヒョンに"ヒョンのお店行ってくる"とだけ伝えると何も聞かずに車を出してくれた。




****





僕は、どれくらい呑んだのだろうか。

どれくらいの間寝ていたのだろうか。




焼酎の入ったおちょこを片手に初めのうちは今日のarmyの皆さんの反応を思い出して。


かなり落ち込んだ。


次に、明日の会見を延期するかどうか考えていた気がする。


その後に明日会見を予定通り開くのだとしたら、どうやってAを連れ出すか考えていたこともぼんやりと覚えている。




それから―――



ヒョンに

"お前、酒呑みすぎて顔浮腫んでると明日の仕事に影響が出るぞ"

とか注意されて。

それでも呑み足りなくて。

休みだとか適当に理由を付けて誤魔化したんだっけか。


あとは―――




考えすぎたのか、頭が痛くなった。





起き上がると、視界の隅に人影が見える。





―――Aだ。





「キムソクジン氏、義兄さn」



彼女の唇が"ジンくん"ではなく"キムソクジン氏"と動いたことが気に食わなくて



気づいた時には彼女の唇を僕の唇で塞いでいた。









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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時

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