JIN side ページ36
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こういう時、声が聞きたくなるのは何故だか昔からヒョンだった。
『……ヒョン、』
〈おお、ジナ。どうした?〉
『今日、お店すいてる?』
〈 今日は割とすいてるぞー〉
『……お店CLOSEしてくれない?あと少ししたら向かうから。』
〈え、ちょt〉
何か言いかけていたけど切ってしまった。
マネヒョンに"ヒョンのお店行ってくる"とだけ伝えると何も聞かずに車を出してくれた。
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僕は、どれくらい呑んだのだろうか。
どれくらいの間寝ていたのだろうか。
焼酎の入ったおちょこを片手に初めのうちは今日のarmyの皆さんの反応を思い出して。
かなり落ち込んだ。
次に、明日の会見を延期するかどうか考えていた気がする。
その後に明日会見を予定通り開くのだとしたら、どうやってAを連れ出すか考えていたこともぼんやりと覚えている。
それから―――
ヒョンに
"お前、酒呑みすぎて顔浮腫んでると明日の仕事に影響が出るぞ"
とか注意されて。
それでも呑み足りなくて。
休みだとか適当に理由を付けて誤魔化したんだっけか。
あとは―――
考えすぎたのか、頭が痛くなった。
起き上がると、視界の隅に人影が見える。
―――Aだ。
「キムソクジン氏、義兄さn」
彼女の唇が"ジンくん"ではなく"キムソクジン氏"と動いたことが気に食わなくて
気づいた時には彼女の唇を僕の唇で塞いでいた。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時