JIN side ページ35
・
17:00。
ペンミーティングに来てくださっていたファンの皆さんが帰ったあとの会場を見るとマネヒョンは
「午前の部のあとも結構酷かったけど
また派手に…やってくれたな。」 と呟いた。
笑顔で祝福してくれた方も勿論沢山いたけれど、そうでない方々も沢山いた。
そうでない方々は帰り際に持ってきていた写真やうちわを破いたり、感情的にRJのぬいぐるみを引きちぎっては涙を流しながら踏んずけたりしていたため、借りた会場は所々に残骸が残っている。
会場のゴミ箱にも沢山のグッズが捨てられているのを目にした。
『……僕が責任をもって片付けます。』
スタッフさんからゴミ袋を貰う。
これで良かったのだろうか。
armyの皆さんに対して筋を通したつもりだったけれど、それは自分のエゴではなかったか。
マネヒョンをはじめ、スタッフさんにもかえって迷惑をかけたのではないか。
BTSにとって最善を尽くしたつもりで、最悪な決断をしていたのではないか。
そんな答えのない問いが頭の中を駆け巡る。
……何だか呑みたい気分だ。
会場掃除をマネヒョンとスタッフの皆さんの助けを借りて終わらせると
ある人に電話をかける。
・
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時