JIN side ページ32
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考え事をしているうちにいつの間にか寝てしまったらしい。
気づいたら朝が来ていた。
例のごとくパンPDニムが報せを持ってやってきた。
「ソクジナ、armyの皆さんへの報告イベントの日程が決まった。
皆さんには"BTS ジン 単独ペンミーティング開催"と称して、今週いっぱいまで募集しているところだ。
勿論、お前がこの間言っていたように他のメンバーは参加せず単独だぞ。」
単独にした方が、"ジンペン"が集まりやすい。何よりメンバーがいる面前で堂々と私事を公表をするのは何か違う気がしていた。
「具体的には2週間後の土曜日にソウルのホール会場を確保した。
午前の部は10:00から12:00。
午後の部は昼休憩挟んで14:00から16:00。
キャパとして最大で600人収容できる会場だ。Maxで動員した場合、2部合わせてで1200人だな。
話が急だからどれくらいの人数が来て下さるか……正直やってみないと分からない。
世間の皆さんへの会見だが、翌日の日曜日ならこちらとしては動きやすいが―――どうだ?」
『これ以上遅くなったらカムバックへの影響が出てしまいますし、僕としても早い方が気が楽です。』
「Aさんは有名人ではないから当然、お前ひとりでの会見にするんだよな?」
その瞬間―――
これだ、と思った。
彼女の考えを変えさせることができる
―――秘策は。
『世間の皆さんへの会見はAと一緒に出ます。』
この決断が大きな誤算の始まりだったことに、僕は後から気づくことになる。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時