JIN side ページ28
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「パ、パ、パ、パ、パ、パーン…
ドゥーン、パン。早いですよ。」
「ナムジュニヒョン、そこは柔らかく…こんな風に」
9:00に始まった練習。
早くも11時間が過ぎ、今は20:00だ。
22:00にはラジオ番組に生出演するため、実質あと1時間程したら食事をし、移動しなければならない。
他のみんなは早くに振りを覚え、細かい修正を終えてあっという間にダンスの練習を終えていた。
練習を終えると、ユンギは作業があるらしく作業室へ。
テヒョンはカムバック初日の音楽番組収録に参加してくださるarmyの皆さんへのプレゼント準備に向かった。
ジョングクはそんなテヒョンの手伝いへ。
未だダンスを習得出来ずにいるのはナムジュンと僕だけ。
ホソクとジミンが僕達のダンス指導のため残ってくれている。
ホソクは僕を、ジミンはナムジュンを。
「ジニヒョン、パーンからドゥーンに行くまでの間が早いですよ。」
『いや、パーンからドゥーンってどこだ笑笑』
「1、2...何カウント目だ?
えーっと、4から5カウントに入るところです。」
『次の振りのためにはこうしないとタイミング合わないんだよ〜』
「そういう時はここを―――」
「ジニヒョン、練習中あれですが……
Aさんから電話です。」
いつの間にか休憩していたナムジュンが隅に置いていたスマホを持って来てくれた。
普段は後から"スマホ鳴ってました"と声をかけることはあっても練習中にわざわざ声をかけてくる様なことはしない。
何も言わないけれど会社で寝泊まりしているのを見て、僕とAの間に何かあったのだと察しているのだと思う。
差し出されたスマホを手にした瞬間、
何故だか、嫌な予感がした。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時