JIN side ページ23
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喧嘩をして自宅を出てから事務所で寝泊まりする日々。普段は使わない会議室を使わせてもらっている。
「ソクジナ、ちょっといいか。」
パンPDニムが会議室に入ってきた。
「この間言っていたAさんとの件だが――――
私生活に厳しいスポンサーとの契約も今日付で切れたから、もうすぐ公表して大丈夫だぞ。
armyの皆さんへの結婚の報告イベント企画。
日程に関してそろそろ決めようと思うが、大丈夫か?」
『はい、よろしくお願いします。』
世間の皆さんに公表する前にまず、armyの皆さんへ報告するのが筋だと考えているため、すぐに返事をした。
5年前に僕達は結婚した。
その当時、Aは※韓国での薬剤師国家試験合格に向けて勉強をしている所だった。
僕との結婚を公表してしまえば、彼女は世間から良くも悪くも注目されてしまう。勉強の邪魔になってしまうし、サセンから何らかの危害が及ぶかもしれない。
Aが韓国の国家試験に受かり、薬剤師として働き出して安定した頃に発表しようと思っていた。
Aが働き出して3年が経った。
活き活きして仕事場に向かう彼女や、「この間、同僚の―――」なんて言っている彼女を見て、そろそろ公表しようと考えるようになり、パンPDニムに相談したのだった。
――――今は何よりA仲直りをするべきなのだけれど。
※
日本で薬剤師の免許を持っていれば、韓国の大学の薬学部に通わなくても韓国の薬剤師国家試験の受験資格が得られることになってます。
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作者名:ERI | 作成日時:2019年4月29日 22時