16話 ページ17
「ですが、衣食住については
自分で支払っていただかねばなりません」
「あの、学園長私達この世界のお金なんて
ないんですけど」
「闇商売に行けってことっすか？」
「違いますよイブキくん
学内整備などの雑用をこなしてもらうだけです。ユウさん達は見たところ、掃除の腕はなかなかのようですし。ひとまず二人一組で『雑用係』はいかがです？
イブキくんとAさんは魔力もありますから授業には出てもらいましょう
放課後ユウさん達と一緒にこなしてもらうと
いう形にしましょうか」
ユウ「雑用係...」
「分かりました先生」
「それが妥当か〜」
全員が納得して丸く収まったと思ったら
「えぇ〜、そんなのいやなんだゾ！オレ様もあのカッケー制服着て生徒になりたいんだゾ〜！ 2人だけずるいんだゾ！」
「仕方ねぇだろ」
「まぁまぁ」
「不満ならば結構
また外に放り出すだけです」
ほらね、黙ってたらいいものを
「ふなっ！？わ、わかった！
やればいいんだろ、やれば！」
「わかりました、やります！」
「よろしいでは4人とも、明日からナイトレイブンカレッジの雑用係と生徒として励むように！
「「はい！/うっす」」
「それでは後で必要な着替えやシーツなどを
ゴースト達に運ばせましょう
これから一緒に住むんですからくれぐれも
仲良くして下さいね」
では、と言い残しした学園長を見送り
「えっと....冷めないうちにご飯食べよっか」
「あっ！そういえばアイツ結局ツナ缶
くれなかったんだゾ！
「グリムこっちのスープ美味しいよ？」
「ユウはほんと手慣れてんなぁ」
「あんたが大人げなさすぎるの」
3人と一匹で食事を済ませた後は
其々の部屋を更に片付けていく
「お〜い、学園長からの荷物持ってきってやったぞ〜」
何とか寝床が形になったとき
ゴースト達が大きなダンボール箱を抱えて
入ってきた
「わざわざありがとうございます」
どうやって持ってんだろうあれ
「ヒヒッ、お前さんゴーストにお礼を言うなんて
不思議な奴だなぁ」
「でも持ってきてくれたわけですし...」
「まぁ、これから一緒に住むんだ
仲良くしようなぁ〜」
良かった、話してみれば普通に良い人
いや、ゴーストか
ダンボールを開けると
中には制服一式、教科書、シーツなどの寝具類
「あれ、これって」
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作者名：翠連華 | 作成日時：2020年5月31日 0時
