15話 ページ16
ユウが指示を出し
それに対してグリムが炎を出す
という攻撃が続いたあと
「にしても先生すっばしっこいな」
「ね、まぁ力量見るには必要なんだろうけど...あっ、おわったぽい」
「ぜぇ、はぁ……どうだあ！」
グリムの一撃が学園長にヒットし
学園長は元の人間？の姿に戻った
「なんと……まさかモンスターを従わせることが出来る人がいるなんて」
私達の世界じゃモンスターなんて
悪役が多いんだけど....こっちだと意思疎通可能なのかしらね
「ふぅむ……実は入学式騒動の時から私の教育者のカンが言っているんですよねぇ」
「カン？」
「ユウさんには調教師や猛獣使い的な素質があるのではないか、と」
個人的には欲しくないかな
そのスキル
「えぇ！？僕がですか！？」
「おー、ユウが初めて大声だしたな」
「しかし.....ブツブツ」
学園長は小声で話し始め自分の世界に
入ってしまったようだ
「んで、どうするよ？」
「えっと、実は2人にお願いが....」
「うん、何でも言ってみて」
ユウが小声で話してくれた
「私は賛成、賑やかなほうがいいしね」
「俺はまぁ、あんま好かねーけど
お前ら2人にほうが良さそうだしないいんじゃね？」
「ありがとう2人とも、あの学園長！」
「はい！？、なんですか」
ユウの大声に学園長はビクッと肩を上げると
漸くこっちを向いてくれた
「グリムも一緒にこの寮に置いてもらうことは出来ませんか？」
「なんですって？モンスターを？」
「先生、私達からもお願いします」
「魔法使えるやつは多い方が良いしな」
「オマエら....」
「……ふぅ、仕方ありませんね
いいでしょう」
「ふなっ！？本当かっ！？」
「やったね！グリム！」
ユウは嬉しそうにグリムに話しかけている
と喜んでいたのも束の間
「しかし、闇の鏡に選ばれなかった……しかもモンスターの入学を許可するわけにはいきません」
「えっ」
「おいおい」
「ユウさん達についても、元の世界へ戻るまでただ居候させるわけにはいかない」
「なんだぁ……。ぬか喜びだゾ」
「まぁ、話は最後まで聞きなさい。ユウさん達の魂を呼び寄せてしまったことに関しては闇の鏡を所有する学園にも責任の一端はある」
そりゃね、異世界人呼んでるし
しかも3人も
「とりあえず、当面の宿についてはここを無料でご提供します」
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作者名：翠連華 | 作成日時：2020年5月31日 0時
