112幕 ページ32
寮に戻った後
私は恐らく練習しておるだろう彼の元に向かった
そこには、イヤホンをして練習している月皇の
姿がある
「やっぱり、焦ってる...」
何て声かけてあげたらいいんだろう...
今の私が月皇にしてあげれること
__________
月皇side
俺は今日も公園で練習する
あの役を勝ち取るために
兄さんが演じた役を、そして俺は....！
ターンを決めるとこの時間に居る筈のない
彼奴の姿が見えた
「A....？」
思わず名前を呼ぶと
A「こんな夜遅くまで練習？
流石に身体に響くよ」
少し休憩にしよ？とビニール袋を掲げてみせた
断っても、Aの神経なら俺が終わるまでそこにいる可能性が大いにあるので
いや、俺も少しは息抜きをしたかったのかもしれないがその申し出を有り難く受け取った
ビニール袋の中にはスポドリやゼリー
おにぎりなど色々入っていた
A「月皇最近、那雪の弁当以外ご飯残してる
の知ってるからね？それに最近水分もとらずに
練習してること多いでしょ」
こういう所は本当に敵わない
俺だけじゃなくて、全員ちゃんと見ているんだろうけど今の俺にはそれが嬉しかった
普段は男勝りな一面が多くて
案外泣き虫なところもあって
真正面からちゃんと俺達と向き合ってくれるAの
存在は俺にとってありがたい
「Aが俺達のプロデューサーでよかったよ」
無意識に出たその言葉はきっと俺の本心だ
A「いきなりどうしたの...」
そう言って、呆れた顔するAに思わず
笑ってしまった
A「月皇...」
「なんだ？」
「......無理はしないでね」
あぁ、分かってる
少し頭が冷えたよ
「もう遅い寮に帰ろう」
「そうだね」
心配かけてすまない
その一言だけは
俺の口からでる事はなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵 - お疲れ様でした。またお話しを待っております (2019年10月29日 10時) (
レス) id: 6120158531 (このIDを非表示/違反報告)
翠連華(プロフ) - 絵さん» いい点数もあれば悪い点数もあってドキドキの毎日でした(笑) (2019年10月28日 7時) (レス) id: 4e0a800f5b (このIDを非表示/違反報告)
絵 - テストご苦労様でした。どうでしたか？ (2019年10月25日 20時) (レス) id: 84077cf0b5 (このIDを非表示/違反報告)
翠連華(プロフ) - 優夜さん» ありがとうございます！落ち着いたら更新していきたいと思います！！ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 4e0a800f5b (このIDを非表示/違反報告)
翠連華(プロフ) - 絵さん» テストは来週までずっとなんです(T . T) いい点とれるように頑張ります (2019年10月20日 21時) (レス) id: 4e0a800f5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翠連華 | 作成日時：2019年9月5日 23時
