【スタミュ】〜私のプロデューサー生活〜

31幕 ページ33

那雪「今僕は旅に出る〜
いにしえの地図をひろげて〜」



那雪が歌っているとピアノの音が鳴り
訂正が入る




空閑「そこはこうだ」


那雪「あっそっか、ありがとう」


星谷「皆でレッスンするのって
何かワクワクするよな〜」


天花寺「月皇はどこ行ってんだ？」


空閑「アイツなら早退したぞ、家庭の事情らしい」


天花寺「家庭の?…あぁ兄貴が演劇大賞取ったって
やつか」


星谷「兄貴？演劇大賞？」



鳳「月皇遥斗は、綾薙を首席で卒業した
今や若手No.1のミュージカルスターだよ」


星谷「月皇ってそんな凄い兄ちゃんが居たんだ」



「兄だけじゃないよ凄いのは
父親は有名な演出家
母親は日本を代表する舞台女優だしね」




鳳「詳しいねA」



「知り合いに月皇遥斗ファンがいるので」




______________



私が寮に帰ってくると
そこには珍しく凹んだ星谷の姿があった




「星谷どうしたの？」



小さい声で那雪に聞くと



那雪「月皇君にお兄さんの話ししたみたいで...」




「あぁ...地雷踏んだのね」




星谷「俺だったら、
あんな兄ちゃんがいたら嬉しくて自慢しちゃうけどな！」



「人それぞれで誰にだって触れて欲しくない事
あると思うよ」




空閑「俺もそう思うぞ
お前がどう思うかじゃなくて、相手の事情も考えてやった方が良いんじゃないか？」





星谷「そうだよなぁ」




深いため息をつく星谷を見て


「明日月皇お昼に誘ってみたら？」



星谷「え？」



「月皇は多分焦りもあるし、周りから色々言われて
ストレスも溜まってると思うから1度ちゃんと話した方がいいと思う」




那雪「お弁当なら僕に任せて！」




星谷「そうだな、ありがとA」

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