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11話 ページ9

◆side:Rapid Fire





床に倒れる、かつて人だったもの。
だらしなくスーツを着崩した男と、気持ち悪いくらいに着飾った女。

おれの手には刃物。
料理の為に使う包丁。
ゆっくりと握り締める。
伝わるぬるついた手触り。
べったりと血が付いている。
赤色以外が見当たらない程に。
どす黒い不快な血に塗れている。

息が乱れる。
両手にしっかりと残る、人を刺したという感触。
何度も何度もリフレインする。

そして、悲鳴の余韻。
いや、アレは絶叫。
もう、聞こえない筈なのに。
その絶叫の幻聴は、どんどん大きくなっていく。


「っ、」


耳を押さえる。
その手に付いた血が、押さえた耳にも付着する。

気持ち悪い。
きもちわるい。
キモチワルイ。

これは、夢?
目の前に広がる、この光景は。

ゆめ?





◆◆





「────────っ!!」


悲鳴を上げた、と思う。


「・・・・・・また、か。」


夢を見た。
それは、悪夢と形容するに相応しいもの。

ここ最近は、見てなかった。
だから、もう見る事はない。
そう、思ってたのに。

やっぱり、アイツらはおれを苦しめる。
生きていた時も。
死んでも、なお。

ほんとに、もう・・・


「・・・散歩、しようかな。」


こうなってしまったら、もう寝れない。
時間を潰しながら、朝までオールコースだ。


(んー、何処に行こうかな・・・)


頭の中で、思い浮かべる場所。

訓練所。
家の屋根。
夜の街。

・・・いや、あの場所にしよう。

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作品ジャンル:タレント
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紙代 冬華(プロフ) - NMダイキング担さん» ケータイ買い換えが修正の直接のキッカケにではありますが、旧版は“暗殺者”にしては警戒心が薄いなーと書きながら思ってて。結果的にリマスター版の方がいいかな?って自分でも思います。旧&リマスター版、どちらもお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2019年9月15日 15時) (レス) id: 4aaf22ed61 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - もちろん、修正前のシリーズも好きですよ(*^^*) (2019年9月15日 15時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - はい!楽しませていただきます!!こっちの方が暗殺者という感じがしていいですね♪ (2019年9月15日 15時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
紙代 冬華(プロフ) - NMダイキング担さん» 修正(改正?)する上で、もっとちゃんとしたキャラクター作りを、と思いまして。こういう運びとなりました。前より信頼関係を築くまでの時間が掛かる、ゆっくりスローペースのリマスター版を、どうぞお楽しみ下さい! (2019年9月13日 16時) (レス) id: 4aaf22ed61 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - みんなの呼び方が変わっていたりして、続きが楽しみです。 (2019年9月13日 16時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月7日 3時

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