≪02≫殺せんせーションズ 外せないLock

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一体、どれくらいの時間が経ったのか。


｢・・・・・・ぅ、｣


頭の痛みで目が覚める。
ズキズキ、ガンガン。
その痛む頭を押さえようとしたけど、腕が動かない。

全身の怠さに加えて、煩わしい頭痛。
・・・もっかい寝たら、ラクになるかな？


｢・・・・・・・・・。｣


ぼやける意識で、ぼやける視界で。
それでも目線を天井から、自室のドアへと向ける。


(誰か、いてくれないかな・・・？)


独りは寂しい。
これだけツラく、苦しい状態だから、かな？

誰か、隣にいてほしい。
大丈夫だよ、って言ってほしい。

・・・こんな事を望むなんて、オレって子どもだな。





◆





｢・・・・・・・・・、？｣


違和感を感じて目が覚める。
・・・そしてどうやら、また眠ってしまっていたらしい。


(・・・なんだろ？)


相変わらず全身怠いし、頭は痛む。
でも、さっきよりは若干マシかな。

まぁ、そんな感じで、違和感の正体を探るべく視線を向ける。
主に、右の脇腹の辺り。


｢・・・・・・ぁ。｣


その正体は、すぐに分かった。


｢・・・コマンダー。｣


痛む喉で、それでも名前を呼ぶ。
鈍痛のある右腕で、その伏せっている頭を撫でる。


(心配、してくれたのかな？)


それは素直に嬉しいし、ありがたい事だ。
だけど過ぎた事で、自分には勿体ないとも思う。


｢・・・・・・・・・。｣


・・・まぁ、いいか。

今は、こういう場所で暮らしてるんだから。
こういう時は、素直に受け入れよう。

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