検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:20,369 hit

ページ2





仕事を終えたオレは、3人目のターゲットがいたビルの屋上にいた。
柵に寄りかかり、愛用のブーメランを前に翳して眺める。



オレは、子どもの頃からブーメランが好きだった。
この世界に入ってからもそれは変わらず、誰よりもこの武器の性能を活かすことが出来た。


『ブーメランは、その昔、狩りに利用されていたんだ』


オレの師であり、親であった人の言葉を思い出す。


『だから、それを扱うお前は立派なハンターなんだ』


師匠(せんせい)は、オレにハンターとしての心得を教えてくれた。
そして、ブーメランの使い方も、それ以外の武器の使い方も。

“ソニックハンター”という名前は、そんな師匠から貰ったものだ。
いや、受け継がれた、といった方が正しい。

その名前を、オレはとても気に入っている。
だけど、その名前が、オレを縛り付ける。



「・・・さて、そろそろ行くかな!」


膝を叩いて立ち上がる。
空は、だんだんと白み始めていた。


(いつか、オレは太陽の下を、胸張って歩けるようになるのかな・・・)


後ろめたい事、どころじゃない、
オレの仕事は、世間的に見れば決して許されないこと。

だから、人の目が怖くなる。
些細な切っ掛けで、全てが狂ってしまうかもしれない。
いや、最初から狂っているのかも。


「・・・・・・・・・。」


堂々巡りの思考は、いつまで経っても止まらない。

・→←10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
77人がお気に入り
設定タグ:せんせーションズ , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紙代 冬華(プロフ) - NMダイキング担さん» ケータイ買い換えが修正の直接のキッカケにではありますが、旧版は“暗殺者”にしては警戒心が薄いなーと書きながら思ってて。結果的にリマスター版の方がいいかな?って自分でも思います。旧&リマスター版、どちらもお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2019年9月15日 15時) (レス) id: 4aaf22ed61 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - もちろん、修正前のシリーズも好きですよ(*^^*) (2019年9月15日 15時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - はい!楽しませていただきます!!こっちの方が暗殺者という感じがしていいですね♪ (2019年9月15日 15時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
紙代 冬華(プロフ) - NMダイキング担さん» 修正(改正?)する上で、もっとちゃんとしたキャラクター作りを、と思いまして。こういう運びとなりました。前より信頼関係を築くまでの時間が掛かる、ゆっくりスローペースのリマスター版を、どうぞお楽しみ下さい! (2019年9月13日 16時) (レス) id: 4aaf22ed61 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - みんなの呼び方が変わっていたりして、続きが楽しみです。 (2019年9月13日 16時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月7日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。