【ONEPIECE】煌めく世界があるとするなら【サンジ】１ (ページ6)

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4話ページ6

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「この海岸は海賊〝金棒のアルビダ〟様の休息地です。僕はその海賊船の雑用係コビーといいます」

〝海賊〟
その言葉に納得する。
それで、さっきあんなにガラの悪い人がいたんだ。

にしても、このコビーって子…
どうにも海賊っぽくないっていうかなんていうか…。

「ふーん、そうか。実はどうでもいいんだけどなそんなこと」

じゃあなんで聞いたの！？と、ルフィの相変わらずの自由っぷりに大きな溜息がでたのは、コビーくんの「はぁ…」という小さく漏れた声と同時だった。

「小舟とかねェかな。俺のやつ渦巻にのまれちゃって」

「う、渦巻！？渦巻に遭ったんですか！？」

コビーくんの驚きように、普通の人ならば確かに驚くよなぁ…とどこか他人事のように考えていた。

まあ、その渦に遭ったのは私達なのだけれど。

私もルフィのことをいえないくらいの能天気さだと、時々ふと思う。

「ふつう死ぬんですけどね…。こ…小舟ならないこともないですが…」

といって、コビーくんは「こちらです」と、船がある場所へ私達を案内した。だけど、そこには船というにはいい難い…歪な形をしたハコのようなものでが置いてあった。

「一応…船です。僕が造った船です…！2年かかってコツコツと…」

「2年かけて？で…いらねぇの？」

ルフィも不思議に思ったのか、そう問い掛ける。
確かに、2年もかけてこんな歪とはいえど造ったのだからそれはそれは大層な理由があるに違いない。

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