34話 ページ36
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「ルフィさん、僕らは…！！付き合いは短いけど、友達ですよね！！！」
「あぁ、別れちゃうけどな。ずっと友達だ！」
ルフィのその言葉にとても嬉しそうにするコビーくんがすごく微笑ましかった。
コビーくんは、自分には友達や自分のために戦ってくれる人なんていなかった。なにしろ自分が戦わなかったから…そう語る。
でも、それを思えるようになったコビーくんは本当に成長したなぁ、と改めて感じた。
人の成長ってこんなにもはやいんだね…。
「だけど、あなた達三人には……！！自分の信念に生きることを教わりました！！！」
「だからおれは
「まァそうなるな」
『うんうん』
「あっ、そうか」
コビーくんのいおうとしてることは、わからなくもない。
友達が今から死にに行くようなことをやろうとしててそれを止めたくならないわけがない。
だけど、私たちはただ死にに行くわけじゃないんだ。
自分達のなるべきものになろうとして行くんだ。
ちゃんと目標があるから。
私にはまだ、そんな目標はないけれど。
いつか、見つけられたらなって思ってる。
そんなことを思える旅にしたい。
「それより、お前は大丈夫なのかよ」
「え？」
「雑用でもアルビダの海賊船に2年居たのは事実なんだろ。海軍の情報力をみくびるな。その素性が知れたら入隊なんてできねぇぜ」
確かにそう。
ロロノア・ゾロの言葉に、私は顎に手を当て考える。
たとえ自分の意思でなくとも、雑用であろうとも、海賊船に居たことにはかわりない。
そんなことが海軍に知れたらコビーくんは海軍になるどころではなくなる、下手したら海賊と同類にされ捕まってしまう…なんてこともあるかもしれない。
そのとき、ロロノア・ゾロのその話を待ってましたといわんばかりのタイミングで海軍が扉を開け、入ってきた。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
