33話 ページ35
.
「僕にまで…ありがとうございます…」
『ううん、コビーくんの方がどちらかというと重症ですもの。傷口…塞がってよかったです』
「それで、ここからどこへ向かうつもりだ？」
ロロノア・ゾロのその言葉に意識が戻された。
これから向かう場所、それはもう…
「�牋梁腓覆觜厦��瓩惴�かおう」
それしかないでしょ。
「んまっ、また無茶苦茶な！！！まだ三人なのに�牋梁腓覆觜厦��瓩愼�るなんて！！死にに行くようなもんです！！！」
『出た、コビーくんのムリムリ攻撃』
「ム、ムリムリ攻撃……？」
思わず自分のネーミングセンスに笑ってしまいそうになる。
コビーくんも突然の私の言葉に困惑しきりだった。
「わかってるんですか！？あの場所は世界中から最も屈強な海賊達が集まってきてるんです！！」
「まァどの道�爛錺鵐圈璽広瓩鯡椹悗垢�らにはその航路を辿るしかねェんだ…いいだろう」
『そうですよ、コビーくん。それに強い敵なんてワクワクするじゃない』
まるでサ〇ヤ人みたいなセリフを吐いた私に呆れたようすのコビーくんは大きくため息を吐いた。
あなたほんと、最初に出会った頃とはだいぶ変わったわね。
強くなったというか、あしらいが上手くなったというか。
嬉しいようで嬉しくないよ。もう。
「別にお前は行かねェんだろ……？」
ロロノア・ゾロのその言葉に机をバァン！と叩いたコビーくんはまるで怒っているかのようだった。
いや、怒っていた。
「い…いか…行かないけど！！心配なんですよ！！いけませんか！！？あなた達の心配しちゃいけませんか！！！」
「いや…それは…」
コビーくんの猛烈な抗議にタジタジなロロノア・ゾロに、見えないように少し笑う。
ここまでおされてるロロノア・ゾロなんて中々見れないんじゃないかな。
それにコビーくんてば
今から海軍になろうって人が海賊の心配なんかしちゃって。
ヘンテコだなあ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
